「丼勘定で臨む時もある(怠け者)」

計算は大事! 石橋理論(ボーダー理論)の洗礼を受けた最初の世代である自分は、そう書いてきたし、現場でも拠り所としてきた。

ただ、細かければ細かいほど良いかと言われたら、そこはまた違う。当然のことながら、緻密な計算をすれども、当たりやすくはならないからね。
ちゅうか、完全なオカルトだけど、自分には「細かい奴ほど当たらない」って持論まであるし。

学校のテストでもあるまいし、収支に大きな影響を与えない部分の細かさを誇るのは、パチンコではあんまり健全ともいえないと思う。
それよりはいい漁場を見つけてくること、良い台を探せる力、馬車馬のように稼働できる体力、台のスキを突く発想力なんかの方が、食うためには重要だ。

そんなことを書いたのは、今回の慶次X甘では面倒臭くて細かい計算を立てずにやっているから。
ちなみに、自分の知る多くのプロはいわゆる「ボーダーライン」(千円で何回転すればチャラ)を、そこまで基準にしていない。なぜなら、出玉の実測でボーダーは変化するから。
変わらない物、例えば「ラウンドボーダー」とでも呼ぶのかな? 「1Rを獲得するのに通常時に必要とする平均回転数」の方がはるかに実用的だ。

さて、慶次X甘。ややこしいのは複数の当りが存在すること。ランクアップボーナスと、ST突入の5R時の下アタッカーがそれ。
ひねりは効かぬものの、きっちり打てば全く無駄玉が出ない上アタッカーに対して、別に下アタッカーでもそこまでこぼれは出ないのだがね(ひねることでオーバー入賞も期待できるし)。

ランクアップボーナスの4R目の少ない出玉や、初回の4R通常でのおまけ開放も、今のところ平均を出しにくい。これはパーソナルシステムの店でも電サポ開始前に打ち出しを止めてヘソ消化になるのが嫌で(ヘソに食われるとスペックが下がる)、実数を把握しにくいからだ。電サポも続けて打ってしまうと、その際の玉の増減もあるのであやふやになるし。

まあね、後で載せる実戦データを見てもらえばわかる通り、自分ごときでも専門誌の表記出玉よりずっと出玉は取れる。
ウェブで拾った数値の「等価ボーダー18回ちょい」で、大きくはズレてはいまいって感じだ。
「2万あればを口癖にしていても、最悪1万5千でもこの機種なら特に荒くないしいいや」のつもりだし、丼勘定で自分はいいよ。

4月某日

とまあ、後ろ向きかつ、怠惰な理由で本日は30玉交換で慶次X甘を打つ。
先月までの不調はとうに抜けたようで、今月は天龍の20万浮きとかまであり、収支も余裕。気分的にも「そんなひどいことにはなるまい」とお気楽なり。まさに人は気分の生き物だねえ(笑)。

打ち始めると、さっそく再プレー500個の33回転目にもののふチャンスに発展して、選ばれたのは慶次。はい、もらった! ST抽選もレバーで決めて222。
でも、幸先よい確変から7Rを追加したところで、チャンスタイムは終了。

「ちぇっ、やっぱり入りやすく抜けやすいキカイだもんな」と、数採りのために上皿から玉を抜いていると…。
うん? 変な画面になっとる。ていうか、これ保留で当たる時の画面か。というわけで、ランクアップボーナスの16Rをゲット。

打ち方は最高3個入る上アタッカーに合わせて打つ。1R目とかの無理な時は2個にして、小刻みな開放の1R中を9個ジャストだけ拾わせるように打つ。
ランクアップボーナス時の4R目はなんか短いので、できるだけ3個入れるのに腐心する。5R目は普通にひねってオーバー入賞を狙う。そして、あとはまた小刻みな開放の個数打ち。
無双系のボーナスはもっと楽で、9個打つだけ。5R目の先開き(短い開放)は狙っても、入った分を後の長開きで引かれるが、まあ時間効率はちょっと上がるんで4R目にプラス2個で計11個打つ、と。

電サポ中はスカパーのガチプロで活躍した楓プロがツイッターで「どうしても寝てしまう」と評した、2個打ちの単純作業。
自分はできるだけ玉が暴れないように弱めのゴム打ちにしているが、わずかに玉が増えるのは打ち方というよりは、玉持ちチャッカーのおかげだろうな。

あっ、初当りが4R通常の時は、「撤退」の文字が出てから体内時計でタイミングを計って4~5個打つようにしている。初当りの半分くらいはこれになるから、平均2個入るにしても大分割は良くなるはずだ。

そんなこんなで保留でいただいた連チャンは6発。ランクアップボーナス21Rに普通のボーナスが49Rで、持ち玉は4503個。当たった時点で上皿から抜いた玉は103個なので、ジャスト4400個ということになる。
一安心かな、ありがたやありがたや。

「楽勝の展開かと思えば…」

以降はずっと持ち玉。4千個あろうが5千個持っていようが、特に荒くもない羽根デジでも飲まれる時は飲まれるもんだが、今日はそこまで辛いことはなし。

羽根デジゆえの初当りの甘さで、「こりゃあ当たるだろ」の演出は8割方モノになる。信頼度の低いリーチはやっぱりミドル同様に当たらぬものの、たまには強い予告絡みで引けたりと、まあ純粋に画面を楽しめるのがいいところかな。

羽根デジらしくというか、ハマリに対して連チャンが追いつかず、あんまり勝てなかったけど、それはそれ。プラスで終われただけで安い台は十分。

この機種をやり始めた頃は節玉スキルを上げる都度に達成感があったものの、最近は単調な作業で夜には少々飽きもきている。
残業する気もないし、21時前に804個だけを貯玉して終了としましょうかね。

今回は実戦データをつけるので、実測(玉増え込みですが)出玉に興味があって正しい検算をできる人はコメントくださいませ~。

実戦データ
甘慶次X雲のかなたに
30玉交換無制限
注)#は獲得R、RBはランクアップボーナス

222#5 33 再P500
#7 99
(100

#RB16 3+100
#RB5 52
#7 95
#7 26
#7 40
#16 21
(100 最初の2連と合わせて4400個

111#4 15+100
(40 284個

666#4 277+40
#5 1
#7 30
(100 1019個

777#5 235+100
#7 7
#16 100
#16 31
#7 52
#RB5 24
(100 3615個

#16 5+100
#7 105
(100 1468個

111#5 22+100
(100 329個

666#5 82+100
(100 320個

111#4 27+100
(40 298個

666#5 384+40
#7 3
#7 26
#16 39
#RB5 5
#7 26
#7 89
(100 3386個

222#4 125+100
(40 283個

666#4 48+40
(40 272個

777#5 33+40
#7 14
#RB7 30
#16 19
(100 2189個

444#4 163+100
(40 285個

111#4 57+40
(40 265個

666#4 94+40
(40 277個

444#4 102+40
(40 281個

444#5 23+40
#16 5
(100 1328個

当たらず 69+100

投資再P500
出玉804個
収支+¥1000相当
回り23.71843/K(実測)
出玉 普通ボーナス275R&ランクアップボーナス38R(電サポ中の玉増えみ)=20,299個(実測)