自分たちの世代の道標だった田山さんは言った。
「パチプロになんかなるもんじゃないよ」
「パチプロは結婚しちゃいけないんだ」

その意味は…。
もうその台詞を聞いたそれぞれの受け止め方でしかないんだろうが、自分はこう思う。
「世間様に迷惑を掛けるのは自分一人まで」
「家族を持ってダメ人間の遺伝子を残すのは、社会に反すること」

でも、自分は家族を持った。後者は強く意識していて子供は作らぬが、生き物としての本能? に従ったのかな、自然に出会い、求め合っての結果だ。

それにさ、独りぼっちは寂しいじゃない。
おとなしくて真面目なパチンコ打ちは、一人で生きていると内側にこもる。
自分も経験があるけど、精神的によかぁないよ。コミュニケーションに不足が出た末に、言葉が上手く出なくなるほど自分を追い込むことはなかろうと。

実際、巷のパチプロには(過半数とは言わぬまでも)所帯を持っている人は大勢いる。
彼らが不幸かどうかってのは、本人たちが決めることだしな。

少なくとも、自分はカミさんと暮らす今の方が幸せだ。
若い頃はそんなものを求めなかったんだけど(最後は野垂れ死ぬつもりだった)、パチンコ以外の様々な物を共感したり、意見を違えたり、他愛のない笑いが家に帰ると待っている。喜びもストレスも分かち合う暮らしだ。
二人っきりの生活は老後を考えると不安でも、独身の孤独と両方を経験して「こっちの方がいい」と思う。

独身のパチプロさんたちに「結婚しろ」と言いたいわけじゃない。今は結婚しない選択も増えているし、ホールで人生の大半を過ごしていると、出会いが無いのもたしかだしね。

ただ、先人の教えをリスぺクトしつつも、最終的に人生の責任を取るのは自分。考えたり、環境に流されたりしながら、自分で決めていこうってだけの話です。
上手くまとまらずに失礼!