遊技機規則が改正されて6号機時代となったわけですが、過去どのタイミングでもこの遊技機規則に目を通したことのある方はいらっしゃるでしょうか?

「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」の中にある「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則(昭和六十年二月十二日国家公安委員会規則第四号)」が正式名称。漢字ばかりで読みにくくて申し訳ないです。そして、その内容も読みにくいったら仕方ありません。

例)第二種特別役物の作動に係る条件装置は、他の条件装置(入賞及び再遊技に係るものを除く。)、第一種特別役物又は第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動している場合にあつては、作動するものでないこと。

 

法律の文章なので、基本的に一つの内容の終わりまで句点がありません。そして、普段親しんでいる言葉もまったく出てきません。第二種特別役物とはなんぞや? キーとなる用語からして説明が必要なものばかりです。軽い好奇心で読める代物でないのは確かです(笑)。

この例文は、実際に5号機と6号機の遊技機規則にある文章ですが。パチスロが法制化された昭和60年の1号機から4号機までは、専門用語がまた異なっていました。どちらが難しいかは個人差があるでしょう。ただ、私は4号機以前の遊技機規則の用語が好きだったりします。

その代表格が「役物連続作動増加装置」。漢字10文字ですが、分解するとパチスロがわかるのです。

「役物」とは、SINボーナスのこと。5号機にもこの表記のフラグを搭載している機種もありますが、それはまったくの別物。4号機以前は、1Gだけのボーナスゲームとして、1枚掛けで15枚などを払い出すちゃんとしたボーナスでした。

役物が「連続作動」すれば、コインは一気に増えますね。最大8回入賞まで連続して作動してくれる装置。これがREGボーナスです。そのREGである役物連続作動装置が「増加」する。これがBIGです。4号機以前のBIGは、最大30Gの間、REG確率が最大3回まで大幅にアップする特徴がありました。

 

4号機以前を打たれていない方は、イメージしにくいかも。ただ、打ったことがある方は、なるほどと思ってもらえたんじゃないかな。で、こうやって理解できた瞬間、堅苦しい漢字だらけの法律文章が、ものすごく身近に感じられたんですね。

4号機時代の後半は、爆裂AT機やストック機など難しい機械も多くなりましたが、この法律用語ができた1号機から4号機前半までの約15年は、理解したものを応用して、考えて楽しむのがパチスロだったように思えます。そして、そのヒントは遊技機規則に書かれていました。

これが、5号機で大きく変わりやがりまして。第一種特別役物とか、第二種特別役物とか。ナンバリングでは意味を覚えて頭の中で置き換えるしか読む方法がありません。5号機の遊技機規則も嫌いではありませんし、むしろ良く作られているとは思いますが、このネーミングだけは許せなかったりします(笑)。

ちなみに、5号機と6号機のボーナス関連の用語は以下のようになっています。

普通役物:5号機版のSIN。消化ゲームは通常ゲームと同じ。ほかのボーナスも抽選します。

第一種特別役物に係る役物連続作動装置:5号機版のBIG。

第一種特別役物:?回の入賞や??Gで終了するREG。

第二種特別役物に係る役物連続作動装置:リール制御が変化して入賞を容易になるMB。ジャグ系やハナハナ系のREG扱い。

第二種特別役物:1Gだけリール制御が変化して入賞を容易にさせるCB。

読んでみたいけどわからなかった……なんて方は、覚えてレッツトライ!