観察の重要性 その1

自分はパチンコを「観察して分析し、それを応用していく遊技」だと思っている。
こう言うと難しく聞こえてしまうのだが、要は
「釘と玉の流れを良く見る」
「なぜそうなるのかを考える」
「後日、違う状況でも活かせるようにする」
それだけです。

まあね、パチプロと言ったって、全てを釘で言いきれるわけじゃないんですよ。ステージのクセはもちろん、玉の流れと釘の関係だって打ってみないとわからないことは多々あるんです。
勝つパチンコを諦めてしまう人は、この辺で上級者を神格化し過ぎて「自分にはできない」と思い込んでしまっているのだと思う。

それでは、具体例を。
簡単なところだと、ヘソ幅(上げ下げも関係しますが)と入り方の関係
(ワープにも全く同じことが言えます)
これは見ていれば案外誰でもわかるものです。ヘソが狭いと、「な~んか窮屈な入り方をしているな」と感じることがありませんか?逆に広いと「スポスポ入るなあ」とも。

現実に玉が入る時は、ヘソの釘に何度か玉が当たるらしいです。
イメージとしてはバスケットのゴールのリングに、トントンとボールが小さくバウンドしてから入る感じですね。
もちろん、ゴールへノータッチに入る感じでスッとインする場合もあります。

要はこの差です。ヘソが狭ければ何度も釘に当たった末に入るし(時間的にも遅い)、広ければ当たる回数が少ないからスパッと入る(速い)。

釘を判断するのが苦手な人も、見た目にこういう感覚を加えていけば、「ああ、今日はシメなんだな」とか「今日は頑張る日のはずだが、やっぱりそうだ」等の判断を詰めていけると思います。

また、これだけだと「釘がわかる人には意味ないじゃん」となるかもしれませんが、自分はパッと見でわからない場合の参考にしています。
以前、釘師ゆきちさんが「クセの良い台はなぜ存在するか?」というテーマで書いたコラムを覚えておいででしょうか。あの時は「製造過程で釘が打たれる幅が微妙に違う」との結論でしたね。自分もそれは同意します。

でもまあ、現場では釘の頭の方を我々は見がち。なかなか根元の微差までは見抜けないものです。でも、先の感覚的なものをプラスすれば、入賞率の実測に加えた判断材料になるわけです。
ギリギリの状況(ヘソ幅がやれるか微妙に統一された時)なんかに、これがあるとわずかな打てる台を逃さずに済んだりもします。
そういう状況はパスするのが、今のパチンコの勝ちへの最短距離ですが、毎度毎度誰でも勝てる状況に身を置くのも、それはそれで難しいことなので。