技術介入機の隆盛はまだまだ続く。前年にデビューした大ハナビ(アルゼ)の人気は非常に高く、それに追随する形で各メーカーから「A-700タイプ」が続々とデビューしたけれど、結局のところ大ハナビの地位を脅かす強い機種は登場せず、機種の仕様は更に過激になっていきます。
その代表が「A-771タイプ」と呼ばれるマシン。大ハナビは1回のビッグで最大711枚を獲得できましたけど、A−771タイプはビッグ中の全てのゲームを1枚掛けで消化することにより、最大771枚の獲得枚数を実現したんですな。もちろん、リプレイハズシの回数分だけ純増が減るので、771枚を獲得できるケースは極めて稀なのだけど、「可能性がゼロではない」という部分が大事…ってことなんでしょうか、1枚掛けのスーパービッグを搭載したリアルボルテージ2(アルゼ)はスマッシュヒットを放ちます。ただし、同じくビッグ中1枚掛けマシンとして登場したエム771(山佐)や、シムケンG(DAIDO)はマイナー機として生涯を終えたので、必ずしも一般客が過激な機種ばかりを好んでいたわけではないようです。というか、1枚掛け機種でビッグを消化するには最上級レベルの目押し力が要求されたので、無理もない話ではあるんですけどね。
この年に、私が好んで打った機種は次の通り。
グランシエル(アルゼ)、ファイナルミッション(アルゼ)、ゲゲゲの鬼太郎(Sammy)、ルパン三世(平和)、マリーンバトル(ミズホ)、ホットロッドクィーン(オリンピア)、ディノベイダーB(IGT)、ハイパーラッシュ(山佐)、タイムクロス(山佐)、ビートザドラゴン(オリンピア)、大江戸桜吹雪(平和)、ディスクアップ(Sammy)、リアルボルテージ2(アルゼ)、梅カゲツ(山佐)、ドンちゃん2(アルゼ)、キャッツアイ(Sammy)。
グランシエルはA-400タイプの技術介入機。平成11年の末にアルゼのモニター店にテスト導入され、翌年になって正式デビューしました。この頃のアルゼは、複数の機種を同時に申請し、モニター店でリサーチを行って人気の高い機種のみを正式にリリースする…という、時間もカネもかかるやり方でヒット機種を連発していました。
ゲゲゲの鬼太郎は史上初の「液晶画面搭載機」。当時の液晶画面は今と違って凄く小さかったです。
それと、個人的に大好きだったのがルパン三世&ホロQ。いずれもオリンピアの作品です。ビーナスライン騒動が原因で、以後しばらくは激辛の迷走機種ばかりを連発していた同社が、ようやく本来の実力を発揮したマシンだと思います。特にルパンの出目演出は絶品でした。
ディスクアップ&キャッツアイは「AR機」。今で言うART機のようなものですが、AR中に引いたビッグが大量獲得タイプになるのが非常に斬新でした。また、個人的にキャッツアイは4号機最高のマシンだと思います。
平成12年のトータル
1月 +284,500円
2月 +435,500円
3月 +63,000円
4月 -155,000円
5月 -8,500円
6月 +40,000円
7月 +66,000円
8月 +242,000円
9月 +34,500円
10月 +408,500円
11月 -23,000円
12月 -61,800円
合計 プラス 1,325,700円
平成10年の+200万円をピークに、少しずつ収支がダウンしているのですが、この頃はまだ余裕で年間100万は勝っていました。
それが今じゃ勝ち越すのが精一杯。
何とも厳しい時代になったものです(涙)。
アルゼモニター店のひまわりはよく行きましたが、なんせ割数が低かった(笑)
ドラゴンさんが打たれてたグランシエル、ファイナルミッション、ディノベイダー以外は
そこそこ稼働もあり、即撤去なんて事はありませんでした。
個人的に上記全機種のBBを引いた事もあり、リアルボルテージ、大江戸桜吹雪、ハイパーラッシュが
好きでした。大江戸桜吹雪のちゃっきり娘の声は最高です!!
ビーナスラインはオリンピアの社員旅行中に問題が発覚し、営業マン達は旅行切り上げ対応に追われてましたよ。笑
広石さんこんばんわ
リプレイ外しといえば例えば大花火では変則押しで右→中、中→右そして左リールビタ外しとなりますが、当時のビッグ一枚がけ機種のリプレイ外しは、右中リールもどこか所定の位置を狙わなければならなかったのでしょうか?
グランシエルはリール回してなくてもデコデコBGM鳴ってたのが印象的で、自分はその頃ずっとタロットマスター打ってました。
つい、出しゃばって答えたい!!と思って他の記事を調べたら、広石さんからレスがあるんですね。
では、あらためまして、広石さん、はじめまして。
リアルボルテージは、1枚掛けビッグでも、小役回収にはビタ押しは必要がないことになっていますが、これが難しかったです。
高い選択率の「7」が、非常に見づらく、よく失敗していました。
2回失敗したら、もうマイナスですから、正直、あれは意味がなかったと思っています。ハズシはビタですし、リスクだけ高いですね。
反面、2枚掛けは、スーパー、ノーマルともに、実戦的でした。
エム771は、確実にハズせないので、「ヒキがよければ650~700枚出ることもあるよん♪」であって、1枚掛けにあまり意味がなかった気がしますし、しむけんGは、まあメイクエと同じゲーム性ですから(苦笑)
ドラ広さん推奨の、(メイクエの)チェリーまたぎで赤7を4コマすべらせる、ということも不可能になっているため、「パチスロを無理やり楽しむ術」をしようと思っても、どうにも工夫が難しい台でした。
予告音(スタート音が大)が鳴った、左リールにバカ殿か青7を早め狙い、ビタ!終了!!というゲーム性に、毎回イラッとしてました(笑)
おまけに低設定だとREG割合が高いですし。しむけんのあった店で、並び中に、「REGが来て卒倒しそうになった」としきりに言っている人がいたのですが、そう言われてもなあ、と思っていました。
また、楽しい文章を、楽しみにしています。
>猫店長さん
ひまわりではよく追い出されました(笑)。
あの店は基本的にデータ取りを禁止しているようで、メモしようと手帳を広げた途端に追い出されたりしてね。武蔵新城と町屋にそれぞれ1店舗ずつありましたが、武蔵新城の方がチェックが厳しかったように思います。設定状況に関してはかなり微妙な印象で、それでもロケテスト機を打つには仕方がなかったんですよね。ビーナスラインの社員旅行の件は、確かにそんな話を聞いた記憶があります。
さすが猫店長さんは当時の業界事情に詳しいですね。また悠遊道の集会でお話を聞かせてください。
>リリベさん
1枚掛け機でのビッグ消化には高い目押し力が要求されました。
アルゼのリアルボルテージ2を例に挙げると、ビッグ中に揃う小役が2種類の15枚役だけになるんですが(液晶画面でナビが発生)、いずれも各リールの引き込みアシストが2コマしかなく(左・中・右の3リール目押し)、アバウトな目押しでは取りこぼしが多発しました。また、リプレイハズシはナビ発生時に左下段にリプレイをビタ押しすれば制御でハズせるのですが(1枚掛けにつき有効ラインは中段のみ)、リプレイ絵柄のブランクが最大で4コマしかないため、ハズシ時のみならずJACインさせる時も正確な目押しが要求されました(アバウトに押したらリプレイをハズしてしまう)。
1枚掛け機の難易度の高さをご理解いただけたでしょうか?
あ、では、僭越ですが。リアルボルテージは、リプレイハズシのときは、左がビタになるだけです。(2~3枚掛けは、簡単ハズシ)
中、右は適当でも、中段にリプレイが揃うので、特筆することは、ないですね。
ただ、ドラ広さんがおっしゃるとおり、左リールはどのリプレイでも下段に押したらはずれるので(左から止めても同様だったはず)、非常に危ないです。リプレイ・ベル・リプレイを押しても、はずれます。
しむけんGは、当時の私のホーム(笑)にあったために打っていました。
ビッグチャンス中は、3枚掛け自体できないです。1枚掛けで、中段のみが有効ラインとなります。
レバーオンしたら、ボーナスイン成立の場合のみボタン周囲のランプが消灯するので、そこを見て打ち分けます。
15枚小役は、バカ殿の下半分を中段に揃えればOK、全リール4コマすべります。
リプレイハズシをする場合は、「順押し」で、(かならず順押しで)
左リール中段に青7ビタ押し→できていたらハズシ成功、できなければ、
中リール中段に青7ビタ押し→できていたらハズシ成功、できなければ、
右リールに「バカ殿」を狙う→2/3で、リプレイが揃わずハズシ成功(押すべき場所の正確な範囲は不明)
押し順は、このとおりじゃないと、アシストが効きません。
となりの人が、ハサミ打ちで、右リールのバカ殿がまったく止まらずに悲しそうな顔を、していました。
ボーナスインさせる場合は、「順押し」以外で、左と中は7を避けて止める(バカ殿狙いでOK)、というわけです。
手順を知っていれば打てますが、適当にやっていると、ボーナスインをはずしてしまいます。
では、おやすみなさいませ。
>デルソラーさん
凄い記憶力ですね。まさにその通り。
当時、これらの1枚掛け機を深く打ち込んでいたであろうことが容易に想像できます。
パチスロ好きの方に読んでいただけて非常に嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。