先日のこと、テレビをザッピングしていたら「10万円分の宝くじを買って高額当選なるか?」という企画に目が止まりました。

奇しくも、3月26日まで「ギャンブル等依存症対策推進基本計画(案)」に対するパブリックコメントが実施されております。その中身ですが、ホール内のATMは撤去。本人の同意がなくても家族申告でパチンコ屋への出入りを制限でき、ゆくゆくは顔認証で近隣店での情報共有を目指そうとか。なかなか突っ込んだ内容となっています。

それは、パチンコ・パチスロだけでなく、競馬・競艇・オートレースといった公営競技も然り。主催者側の広告宣伝に関しても依存症の注意喚起のガイドラインを作成していく方向になるようです。

しかし、この基本計画案に宝くじの項目はありません。

みずほ銀行を使っている方はご存知かもしれませんが、ATMで宝くじの購入が可能だったりします。年末ジャンボ宝くじなど大掛かりな時期は、ATM内に行員が立って煽ることも珍しくないのです。賭場からATMを排除しても、ATMに賭場があるというwww

「6億円のチャンス最終日です。ATMでも買えます」とか、パチンコ屋が似たニュアンスの広告宣伝をしたら一発アウトな言葉を聞くことも多いです(笑)。もちろん、ギャンブル依存症やパチンコ業界の広告規制なんて勉強していないでしょう。売上がアップして褒められるかはわかりませんが、この発言で叱責されることもないでしょう。

 

この緩さは大きいんですよ。見たテレビ番組にしてもそうですが、普通の時間帯に流せる優位性を持っています。

パチンコ・パチスロに関しては、CMも自粛という形になっていますが、公営ギャンブルと宝くじは不問。公営競技の広告は、「一般社団法人日本民間放送連盟放送基準」などに従い、購入を想起させる表現、高額的中がある旨の表現、ゴール映像等を用いないなど射幸心を煽る内容にならないようにしています。宝くじは、そんな自主規制もありません。あるにせよ、ハードルはずっと低いのです。

特別扱いされていてズルい! とまでは思わないですが、羨ましいのも事実。この企画は何回か見たことがあるので、それなりに視聴率も取れるのでしょう。高額配当を的中させる方法論とか、とりあえず見ちゃうのが人間というもの。国民にとって最も近いギャンブルの座は、宝くじになるかも……とも思った次第です。

本当は違うことを考えていましたけどね。長くなったので、それはまた次回に。