「釘を調整してはいけない!」嫌な時代になったものです。
まあ、実際は過度な煽り的にガバアケすることが減った程度で、現場はあまり変わっていないと思いますが(多分、法律で許されているメンテナンスの範囲なのかな?)。

現実に天下一閃や天龍、各種羽根モノ等のアナログ機では、ネカセを意図的に変えているホールがあると聞きます。
そういう機種では目視で見切る強者もいれば、スマホに仕入れた(標準装備?)水平器で計るプロもいます。
今後はそっち方面もプロの必須スキルになる予感がひしひしとしますね。面倒臭いですが。

ただ、何でもかんでも「ネカセを変えられた」と騒ぐのは、また違うかなと自分は思います。
特に、普通のデジパチではそこまでする必要がないというか…。

・例えば、海のステージ。
ご存じの方も多いと思いますが、これはワープ経由よりも道釘からの自力乗り上げの方が奥穴への決まりは良いことが大半。
ということは、寄りや道が変われば、奥穴への決まりは体感も実測も変化するということです。
(乗り上げが減れば奥穴に決まる割合が減る。逆もまたそう)
ステージの手前から落ちた玉を受ける割合も、ヘソや道釘によって変化しますしね。

・羽根モノのV入賞率
こちらもアナログゆえの変化があります。寄り釘(羽根近くのバラ釘も)が変われば、羽根に乗る位置も変わります。
当然ヤクモノに入ってからのルートも、勢い(スピードも)変化するだろう、と。

また、近年の羽根モノはヘソ入賞が優遇されている機種が多いです。
同じ鳴き回数でも、オトシとヘソのバランスが違えば、そりゃあV入賞率も違うだろう、と。
これは同じ台でも釘で変化することを意味します。

そして、運!
データをたくさん採り溜めている打ち手はとうに承知済みかと思いますが、同じ台を毎日同じ時間打っても、結果はかなり違ってきます。

古いデータで恐縮ですが(最近は羽根モノもご無沙汰なんです)、自分は数年前にTOKIO DXを間引いてオトシのオーバー入賞を減らしながら追っていたことがありました。
ヤクモノが甘い台(1/10を切るくらい)の台では1/9より甘い結果から1/11ちょっとまでで落ち着くことが多かったのですが(その分鳴きが渋く、ちょっとのブレは収支に影響しましたけど)、結果として平均値が1/13より悪い台は「何が起こっても不思議がない」くらいしんどいことも多かったです。
これは分析が間違っている可能性もあるのですが、羽根モノとて多くのファンが思っているほど安定して出るとは言い切れないことの裏返しかもしれませんよ。

単純な運もまた、人の感覚からしたらネカセのせいにしたくなるという話でした。
以上!