現在進行形の話なので機種名や行為の詳細については伏せさせて頂きます事、予めご了承下さい。

現在、某機種にてドツキ行為が流行っているようです。ボク自身は現場を見たことはありませんが、ボクのパチンコ仲間が現場を目撃。また2ちゃんねるにも話が上がっているのでピンと来る方は来るでしょう。

そこでまずは注意喚起を。

ドツキ行為は、体感器や玉持込、メダル持込のような外部から物を持ち込んでの不正行為、裏基盤などを仕込んでのゴトとは違い「技術の一環だ」と捉えている方が一定数いるようです。

そこで、ボクも色々と調べてみました。

勿論、皆様ある程度は分かっているかと思いますが、まず当然の事としてドツキに対するホールサイドの認識は、体感器等と同様の犯罪行為(窃盗罪・建造物侵入罪等)と明確にされている事です。※体感器の持ち込み・使用に関する判例

残念ながらドツキそのものを対象とした実例・判例をネットから探し出す事は出来ませんでしたが、ドツキはゴト行為とホールが捉えている以上、ホールがその気になった場合、警察を呼ばれ、窃盗罪等の犯罪として裁かれ、そうなった場合には体感器と同様の判決が下る可能性は非常に高いと思われます。現在、パチスロでもバジリスク絆、ミリオンゴッド凱旋、化物語、黄門ちゃま喝などで裏基盤を仕込んだゴト行為が多発しておりますが、ドツキはそれと同様の扱いという事ですね。

 

では通常の止め打ちはどうなのか?

アタッカーや電チューサポートの仕様と玉の発射を合わせて出玉を増やす止め打ちに関しては、ハウスルールとして禁止されているお店も多いですが、こちらはやや複雑で

風営法 第4条 第4項にて「パチンコ店が設置してはいけない台」を国家公安委員会規則にて定める(要約)

とあり、国家公安委員会規則 第8条 ぱちんこ遊技機 10 において

「遊技盤上の遊技球の位置を客の技量にかかわらず調整することができない遊技機であること」

「その他客の技量が遊技の結果に表れないおそれが著しい遊技機又は遊技の結果が偶然若しくは客以外の者の意図により決定されるおそれが著しい遊技機であること」

※上記のような状態の台を設置してはいけない

とある事から、「止め打ちをやめて下さい」というハウスルールや注意に対して、それは上記の不正遊技機を設置するに等しいと解釈し、これを正義の御旗を振りかざすがごとく「止め打ち禁止はおかしい!」と言う打ち手がいます。

しかし、特殊な(玉を増やす)止め打ち“だけ”をNGとするならば、遊技機の構造を変えているわけではなく、お店側の言い分は風営法違反とは断じ得ず、注意を聞かないお客は逆に「建造物侵入罪や窃盗罪等」に該当してしまう可能性があります。お店が不良客を追い出す権利は法律で明確に定められておりますから。

 

ここまではあくまで法律の観点から見た話。では、実際のところはどうなのか。

これまで長年の慣習として体感器・ドツキ攻略といった現在はほぼ全てのホールが明確にNG(ゴト行為)としているものと止め打ち攻略には、大きな一線が引かれているのが実情です。

法律は全ての行為をツブサに定義しているわけではなく、裁判で争われるのはその「解釈」の仕方。例えば止め打ちをしている現場に警察官が居合わせて、ホールが何も言っていないのに

・(隅っこに掲示された)ホール規則に反する止め打ちをしている

・それは建造物侵入罪にあたる恐れがあるから逮捕する

・後は裁判で争え

という解釈は法律上は正しいかもしれません。建造物侵入罪は親告罪ではありませんので、警察官はホール(被害者)の意思と関係なくその気になれば逮捕できるのです。しかし、このようなケースでホールサイドが「別にいいよそのぐらい」となれば、検察官の判断で不起訴処分となる事は大いにあり得るわけで、止め打ちに関しては例えホール内に掲示があったとしてもその程度の話だからわざわざ争うようなマネもしないし、ホールからの通報もなく警察官が動く事もないわけです。

法律そのものがそもそも解釈の余地を残しているグレーな部分がある以上、実情などそれ以上に白黒ハッキリするものではありません。

ですが、ドツキ攻略を発見した場合にそれを「技術」として許すホールはありません。その実情は理解しておくべきでしょう。止め打ちに関してもいずれそうなる可能性は否定できません。上野エスパスで起こった出玉没収事件大阪での軍団出玉没収事件のように、止め打ちを理由に退店どころか出玉を没収された事例もあります。いずれにせよ打ち手の生殺与奪権はあくまでホール側にあるという事ですね。

 

ここからは少し現場の話に戻ります。

最近、ボクの耳に届いた話としてこのドツキ攻略を某軍団がやっているとの情報が入りました。

今回の攻略、ドツキというホールからしてみれば「黒」な攻略によってあなたの身近なホールに多大な被害が出る可能性があります。もしそういった方を見かけたら身の安全を確保した上でホールの店員さんに伝える事を推奨します。その被害はそのままあなたがこれから打つであろう台の調整に直結しますので。

プロとホールが共存する、などという綺麗事を言う気はありません。ホールがそれを求めているなどと思いませんし、一方的な価値観だとも思います。しかし、だからこそ我々のような存在は「足るを知る」事が重要だとも思います。そういったノスタルジックな価値観を田山さんや安田さんを始めとする誌上プロから影響を受けた者としては、勝つ事を目的としてホールへ足を運ぶ人の中に、そういった人が少しでも増えて欲しいと願っています。

 

そして、この機種に関しては情報提供者に迷惑がかかるため書けない話もあるのですが、その話を聞けば聞くほど世の中には化物がいるなぁ、と感じます。

いずれにせよ正攻法で攻める人、そうでない人、その線引きがそれぞれ違う中で同じパチンコ・パチスロを打つ人からも忌み嫌われる人がいて、一方で敬意を集める人がいます。

さて、あなたはどちらを選びますか?