ずいぶん昔の話だし、もう書いていいかな。相手があるエピソードは、特にネガティブなものほど気を使うものだ。自分は日和見ヤローなので、すぐに怒って喧嘩を売るような真似はしたくないのです。それが大人なのか、弱さなのかはわかりませんが。

時は20年ほど前。自分もまだ30代だったと思う。ある収録に呼ばれて行きました。出演者には知っている人や友人もいましたが、半分くらいは初対面。
そりゃあ、挨拶は欠かせませんね。カメラさんや音声さんも含めて、「よろしくお願いします」これは社会人の基本だから。

でも、その日の出演者さんの中には(畑違いの方でしたが)、チラッとこっちを見て「ああ」みたいな人もいたんですよ。
まあ、そんなこともあるでしょう。ムシの居所が悪いとそういう態度になる人は、業界にもいると聞くし。
若かった自分は「なんでえ、二度と会わないと思っても、一言よろしくで損なんてしないだろ」と思ったけれど、別にそんなことで諌めたりはしないわな。

ところが、後日に仕事の忘年会でその方とバッタリ。目が合うと「安田さんですよね」だと。あの日の収録と全然違うんですけど…。
少し話をする中で出てきたのは、「大崎さんの先輩だと聞きまして」との言葉。
う~ん、さすが天下の大崎一万発センセイ! あの時ほど彼と同じ必勝ガイドで仕事をしてきて恩恵を受けたことはないっすよ。
いや、私は全然先輩でも何でもなくて、彼が編集長時代の下請けライターなんですがね。
「そうです、私があの大崎一万発を育てた安田です!」とか言っときゃ良かったかな(笑)。

でもさ、相手もそれなりの売れっ子さん。「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」なんて言葉もあるんだし、とりあえずペコリと頭を下げとけばいいじゃん。自分は今でもそう思っています。
パチスロの有名人はしのけんも、音楽を通して付き合いができた射駒タケシさんやマッパチのお二人も、もちろんパチンコの誌上プロの有名どころも、み~んな腰は低いよ。
だからこそ、全員長くファンに愛されてるんでしょ。
自分はいつも見習おうと思ってます!