2月のある日、お帰りを食った時に「せっかくだし、あの店のコスパがいいランチを食べて帰るか」と思い立ち、某繁華街でテクテク歩いたところ…。
えっ、最近は打つこともなくなっていたホールの前に貼り紙あり。ええ、閉店のお知らせでしたよ。
1月に飲み会をやった時は、まだ普通に営業してたんだけどなあ。
そういえば、昨年の夏にも通りかかったら、同じ地域のホールが更地になっているのにショックを受けたばかり。

衣料品や雑貨の店では閉店ともなれば、大々的にセールをやるところも多いけれど、パチンコ屋の場合はいつの間にかひっそりが普通。寂しいものですわ。

いい時もあった店だったんだけどなあ。スカパーの「ガチプロ」で活躍したヨースケプロと初めて会話したのもここだったし、老舗だけに自分と同じ地域のプロは誰もが一度は使ったと思う。

それが、末期は羽根モノの釘を見ただけで、
「ここはそういうコーナーじゃないから」
と白シャツさんが走ってきたり
海のシマに足を踏み入れた途端
「海だけはやめてください」
とかね。
もう完全にお金を落とす客以外はボイコットになっていた。
自分? そりゃあもちろん、空気を読んでおいとましましたよ。

こういう閉店経験は、一定のキャリアがある打ち手はみんな持っているだろう。自分も20軒やそこらじゃきかないし。
ただまあ、「資本主義の根本は競争。その原理の結果でしかない」と知ってはいても、感傷はある。
そして、同時に我が身の危機感も…。

個人的には大手チェーンに良い印象はない。巨大スーパーの跋扈で個人店舗が潰れていった小売店とパチンコは違うし。それは業界No.1チェーンのホールの平均出玉率からもわかると思う。
正直、ここ10数年を危機感なしに旧態依然と営業してきた独立店舗はもう無理だと思う。客離れに手を打つ作業をしてこなかったところが今更テコ入れをしてもね。
唯一の希望は地域密着型の中規模チェーンかな。そういう会社にはまだ遊技としてのパチンコを認める(商売のスジとも、ある意味でイコール)店舗もあるしね。

この先もホールの閉店は続くだろう。もし閉店する店舗数が減ったとしても、それは母体となる総店舗数が少なくなっているから。
その辺は数字のトリックに惑わされずに見守っていきたいです。