『また女性絡みで稼働低下』

 

前回は、私が辞めた後稼動がガタ落ちしてしまったお店で、出戻り&テコ入れを実施したお話。地域最速の「何でもアリ営業!!」にシフトした結果、稼働も戻って舵取りは成功!!そのタイミングで21歳のスタッフから逆告白され付き合う事に・・・

それが地雷を踏んだとは知る由もなかったのでした。とのお話でした。

 

テコ入れから10日くらい経つと稼働も安定し始め、割数を平常の採算ラインに戻していた頃、スタッフ募集を求人誌に掲載しました。すると21歳の女性から応募がありました。

東北の実家から上京、友達の家に居候中だが引っ越しをしたいから寮に入りたいと・・・

断る理由は何もありません。とても愛嬌があり接客にはもってこいだと、即決採用!!店の二階の寮は満室だった為に、店から徒歩10くらいの私と同じマンションの1室を与えました。

 

K織』は予想通りの期待に応えてくれ持ち前の明るさで頑張ってくれます。それから一ヵ月くらい経った、クリスマスも近くなった頃、調整を終え帰宅するとマンションの玄関で彼女にバッタリ(後に聞いたら偶然を装い待っていたとの事)。

「お疲れ様です」

と言われ、流れで近くの居酒屋へ。2時間くらい飲み、帰ろうと歩いていると、マネージャーの部屋に遊びに行ってもいいですか?と・・

OKすると、部屋に入りしばらく彼女がモゾモゾして、「あの~、付き合ってください」と告白をされたのです

 女性って男性が仕事をしている姿、仕草を見ていいなぁ~って思う事、ルックスとか関係なくステキって思う事がありますよね?パチンコ店の仕事で例えると、トラブル処理が出来ななくて困った時などにあっさり解決してくれる、分かりやすく教えてくれるなど。

私が自分より年上の部下をとりまとめ、指揮をとる。この姿に好意をもったとの事でした。

スタッフに手を出したらマズイから皆には内緒だよと釘を刺した上で私はこの告白を受け入れます。

 

当時、私には右腕的な存在の主任がいました。彼は他のスタッフと付き合っていてプライベートでは私、彼女、主任、主任の彼女の4人でよくつるむようになりました。

すると、徐々に私の彼女、主任の彼女が

「古株のオバサンが嫌だから追い出してくれ・・・」

と言い出し、私もそれを受け入れてしまいました。誤った選択をしてしまったのです。社長は稼働を上げてくれた私のする事には逆らえず、言いなりです。

そして彼女達もマネージャーや主任の彼女だからと天下を取ったような感じでわがまま三昧。私と主任はそれを受け入れてしまいます。

今までの私は休みの日でも、夜の閉店後か翌朝6時くらいには出勤して前日の営業データを分析(全台の数字を見る)し、必ず調整していました。これは時間のかかる作業なのですが、彼女とディズーニーランドで遊んで疲れたから、なんて理由でサボり始めてしまいます。挙句、本来なら店に張り付くべき大事な18時の新装開店時さえも主任に丸投げ。

店より彼女と一緒に居ることを優先してしまったのでした。

(閉店後、私の調整が終わるのをドンちゃん2を打ちながら、カウンターのお菓子を無断で食べ待つ彼女)

※一応、仕事も地域では珍しいスロット1BOX全てを『ハナビ』『大花火』『ドンちゃん2』『花火の親方』の4機種で構成した『ドンちゃんコーナー』を作ったり・・・(笑)

今まで、この店で稼働を上げられたのは、私が毎日少しづつホールに出ては、お客様との会話を大事にしていたからです。分岐以上の台や高設定を追いかけている人には

追いかけて!!頑張って!!」

と声かけをしたり、数日追いかけて出ない海のオバちゃんには

「わかった!!明日も出なかったら絶対に開けるから」

と話しかけたり。このようなコミュニケーションもおろそかにしてしまったのです。

※プロも大事にすることにより、不良客の排除、ゴト師が来た時に教えてくれるなど(win-win)な関係を築いていた。

またその時期に事件が起こります。社長が同胞の知り合いから頼まれて入社させたスタッフ2人が、パチンコに裏ロムを10台くらい仕込み、打ち子が来て抜かれていたのです。しかし、腑抜けていた私は気づくのが遅れ、それらの結果、せっかく持ち直し安定した稼働も下降の一途をだどるばかりでした。

この事件に関しては私と主任で事の経緯を社長に説明したのですが、

「女に現を抜かしているからこんな事になるんだよ!!大体、その裏ロムだって誰がやったか分からないでしょ?」

と言われてしまったのです。

※私はセブン機、権利物は全台のロム番号を控えていた為にもっと早くに確認すれば直ぐに見抜けました。それすら怠っていました。

これまで私の言う事を認めてくれていた社長でしたが、稼動の低下や女性関係の噂に加えて、ゴト目的のスタッフ二人が私達を追い出したいが為

「女にボケてマネージャーも主任も仕事をしていない、あんなじゃ部下に示しがつかないですよ・・・」

と、ことあるごとに社長に言っていました。その為、社長はこの二人の言う事を信用したのです。その結果、私と主任は自ら職を辞する決意をしたのです。

 

その後は直ぐにメーカー担当者の紹介で

1.隣街のホールが3ヵ月休業し全面改装リニューアルの店でマネージャー

2.隣県で8店舗ホールの店長

3.隣県で3店舗ホールの店長

この条件で面接を受けた3社全てから内定をもらい、1のリニューアルオープンへ行くことになり安堵()

しかし・・・この時は彼女が本当の地雷女だとまだ知る由も無かったのです!!

 

次回へ続く・・・