微調整の重要性を知ろう

「負けている人ほど打ち方に無頓着」大変失礼な発言ですが、自分の経験上、その傾向は顕著です。
また、ひねりブーム以降の打ち手さんも「当たってから勝負!」の意識が強いのか、そこまで通常時の合わせに拘る人は少ないようです。自分はそっち方面が弱いので、昔の小技に頼らざるを得ないという理由もありますが…。

いきなり右打ちするとかでなくとも、店(釘)と機種によっては他人より入賞率を上げることは可能です。近年は交換率も上がっているので、千円辺り1回転半の差で打てる打てないが決まる場面も多いから、打ち方を考える意識は大事です。自分なんて台選びと、それだけでやってるようなもんですから。

では具体例。
・必殺仕事人V
これはブログでも実戦後すぐに書きましたが、必勝ガイドのトラマツ君の記事から学んだものです(発案者はライターのコーキー君)。
一言で言うと「二つあるルートの外側へできるだけ流すように打つ弱め」です。効果があった理由は外回りした玉は進行方向が斜め内側なので、ヨロイの上のこぼれに取られにくいから。

打ち方はチョロ打ちか、その1段上。自分は優劣を詰め切れずに気分次第で使い分けていましたが、最終的には後者が多くなっていました。なぜか時刻が遅くなるほど玉が荒れて、玉突きが都度都度発生するのは閉口しましたが(釘師ゆきちさんの「ムラはなぜ発生するか」のコラムの内容+メーカーのハンドルか発射レールの造りかと類推してます)。

・CRA大海物語スペシャルWithアグネス・ラム SAP13&大海物語MTE15(復刻版)
大海物語MTE15は年明け導入のマイナー機ですが、遅まきながら8月になって打ってブログで報告しましたね。
あの時は右へ流れる玉を嫌い、なおかつワープを抜ける玉を増やすべくブッコミの1段下を狙いました。
ただ、後日ステージのクセが今一つな台や、ワープ自体が渋い台も打つハメになり、そういう場合は、(必要に迫られて)別の合わせを模索。

結果、左からよりは多少劣っても、右盤面からの入賞率が許せる台で、ブッコミの1段上から天釘左側に引っかけるような合わせを使うことが増えていきました。
「左のワープが渋いなら、右のワープにも絡むように天釘にバウンドさせる」
「ステージが自力乗り上げの玉くらいしか期待できない程度なら、強く打って直接入賞での勢いと乗り上げる玉を増やす」
そんな理由です。

新しいアグネスもゲージが似ている(同じかも?)ので、通用します。
効果は風車周りだけでなくバラ釘も大きく関係するので、その辺も要注意ですけど。

あらかじめ正解があったわけではありません。パチンコなんていつも手探りが普通ですから。「困ったら試してみて、結果が出たものを使っていく」それだけです。以前も書きましたが、失敗を成果が上回る程度の、十に一つや二十に一つ役立つ物を得られればいいじゃないですか。

・沖海4シリーズのスルーを抜く
もう一つ例を挙げましょう。沖海4の止め打ちとひねり打ちは以前に解説しましたが、今回はスルーを抜く合わせです。
「玉に勢いをつけて盤面外側へ行く力を増すように、強い玉を作るか?」
「チョロ打ちの効果は過去のシリーズ機よりないが、弱めに打ってスルーまでに当たる釘を減らし、エネルギーをロスしないか?」
自分は両者の優劣で悩みました。

でも、理屈で決められないのはやってみるしかない(俺バカだし)。結局は後者になりました。理由が推測通りとは限りません。違う原因かもしれないから。ただ、結果が良ければそれでOK。
ストロークにさほど拘らずにスルーを抜けてくれる店では、ひねり打ちによる電チューまでの到達時間差を最大限に作るつもりで前者を使いますが(というか、ヘソ入賞率も考えて通常時と同じ3連釘の下狙い)、スルーが渋い店では後者で結果を出しています。
特に効果があるのはスルーの上側の釘が低い台ですね。
あるんですよ、縦の幅を殺す店も。スルーの上を抜けていく玉はこれで少なくないくらい減らせます。

数字的には、スルーが渋くてほとんど止める余地がない店で、データで見る限り最低ライン(打ち手やムラにもよりますが)が単発で1200個を割るのに対して、50個ほど多い出玉ですね。単発は一番電サポ比率が高いので、すぐ当たる確変中も含めたトータルでは(日によって展開=電サポ比率が違うのですが)1335個~1375個といったところ。均せば1350個程度かな。
計算してみるとわかりますが、その差はけっこうなものになりますよ。