釘の見方その5

「ヤマ張りも有効なり」

小人さんのいたずらによる釘の変化の判断をここまで話してきました
ただ、自分はどんくさいので、割と店のやり方を重視しています
たとえば変わる釘はどこか?

ご存じかはわかりませんが、今の店長さんは大変です
釘だけ叩いていればいいわけでなく(実際は小人さんのいたずらですけど)、戦略や人事etcとやることは山積み
正直「営業が上手く回っているなら、釘なんて最小の労力で済ませたい」が本音だと思います
そうでなくとも、経験上昔から店ごとに変わる釘なんてだいたい決まってます
台ごとにあっちゃこっちゃ変わったら、戻すのも大変だし、予定の出玉率に収めるのも難しいからでしょう

なので、「この店はここがよく変わる」と店のパターンを把握するのに務める
他は余裕があったら確認、で大丈夫!

変わる部分を見つけるのは、入賞率が高い台を打ったあとに殺された部分を知るのが早道
悪い方に変わる部分(シメられた部分)=アケる時に変える部分でもあるので
多くはヘソ、一番効果があるし、叩く釘も最少で済みますしね

昔は風車の上、ヨロイやその横のデジタル脇の連釘が変わる店もありました
それからジャンプ釘やその横の短い連釘、この辺は今も新台導入後に早めに釘の形を作る段階で変わったりします
そうそう、デジパチだとウン十年前にヨロイより上のバラ釘でこぼす調整も一般化しましたね

ただ、これらの部分は店が玉を出したくない現在、悪くなりこそすれ、あんまり良くはならないのも事実
良化する店なら大事にしたいですが、そうでない店では「悪くされてないか?」を判断するのが現実的かと思います

最後に、これは90年代に凄腕のプロの間で「知らぬ者はモグリ」とまで言われた「クロムノート」主幹のRNDさんも言っていたのですが、「釘の頭の光り方で叩いた跡がわかる」というのがあります
私もこれは経験が多く、例えば初代アグネス
万年釘の店なのに自分が参戦して、天釘に絡めてワープ通過率を上げてしまったら、盤面上部のバラ釘の頭が4本ほどピッカピカ
古くなっていた台ゆえに、釘はサビ気味な状況では、あまりにあからさまで笑った記憶があったりします