観察の重要性 その2

前回からの続きです。

☆ヘソの入りと玉の流れの観察は、他にも応用可能。特に上げ下げはヘソに蹴られる場合にわかりやすいです。
下げ釘は上から来る玉を上に弾く、これは当講座の序盤で解説しました。ヘソの場合はこれがマイナスに作用するわけです。
見ていれば、かなりわかりやすいですよ。ヘソに入らない玉の方が圧倒的に多いので、サンプルも早く多く取れますし。

☆玉の勢いと釘の関係も観察でわかる
これもかなり重要です。専門誌などでも玉がこぼれる箇所の説明は浸透していますが、勢いというのはなかなか計りにくく、記事にしにくいものです。
でも、明文化できないだけで、プロや上級者の多くはとうに気づいているはず。自分もここ10年ほどのテーマは「玉の勢い」だったりします。

良い例は風車からヘソまでの道釘(ジャンプ釘も含む)。多くの場合、デジパチではヘソに届くための勢いが大切です。
自分は新海物語や初代冬のソナタで笑ってしまうほど玉が上に跳ねない台を打った経験で身に染みているのですが、道釘は下がっている方が明らかにヘソに届きます。
(下がり過ぎているとステージへの自力乗り上げが減るとか、基ゲージでの道釘の角度から下がっている必要があまりない機種もある等はひとまず置いておきます)

これって、玉を見てると簡単にわかるんですよね。だって、道が上がっている台は「玉が上に跳ねない(結果として遠くへバウンドしない)」「玉が遅い」という明確な判断材料がありますから。
現場ではかがんで道釘の上げ下げを見るのは格好悪いもの。自分もあまりやりませんが、初見の店では最初に座った台で玉の跳ね方に違和感を感じたら、もう一度全台チェックに入りったりします。

釘調整はNGという建前はあれど、今も台による差はあるものです。特に道釘や寄り釘は導入時から「だいたい同じに」で決めたものがそのままなことも多いので、同じ店の中でもはっきりと違ったりします。
今も自分は沖海4シリーズでは道釘をよく見るようにしています。手持ちの2軒はそれで回る台を打てていますので。
昔と違い、「寄り釘やステージのクセより、道の方が影響度が大きいかも?」くらいに思っています。