間引き打ちについて

今回は少しマニアックなことを書いてみたい。
現場のプロにはお叱りを受けるかもしれないが、こんなものは盤面を飛んでいる玉数を見れば一目瞭然。既にホールでは相当数の打ち手がやっているので、もう隠すほどの価値はないというのも判断材料です。

では、間引き打ちとは何ぞや?
ぶっちゃけ、ただの細かい止め打ちです。その打ち出し&止める間隔が短いのが、普通の電チュー狙い等と違うだけ。

具体的にいうと、効果は…。
☆保留がない羽根モノでチャッカーのオーバー入賞を減らす
TOKIO DXなんかが好例ですね。もうほとんど残ってないですが。
打ちっ放しだと盤面に玉は常に6個ほど飛ぶことになります。それを打ち出し間隔を微妙に伸ばして、4個程度にする。
ウェイトボタンを小刻みにほんのわずかな時間押す感じです。アースタッチでやる場合も止めるやり方は同じ。
あとはハカマに玉が侵入したら、チャッカー入賞に備えて連続打ちをする。ヘソもタイミングを取って打つのは同様です。

ちなみに、どちらも「これ見よがしに止めてます!」ではNG。最低でも打ち出す時もウェイトボタンから指が離れないように、アースタッチでも手が離れるのは1ミリくらいにすべき。自分は「2時間で結果を出せ」的なロケでやむなくTOKIOでやりましたが、カメラマンさんは明かすまで気づかなかったそうです。上手いプロの間では、この辺はもう最低ラインですね。自分なんてずいぶん練習したのに。嫌な時代だ(笑)。

これを延々やり続けることで、ある程度以上鳴きがある台なら(ここ重要! 鳴かない台はもともと無効タイムの重複が少ないので意味なし)、チャッカー入賞後のハネが開くまでに再度入賞するのを防げます。超地味っすね。
もちろん、時間効率はダウンします。だから、普通に打ってバンバン勝てる台ではやらない方が良い場合も多いです。また、鳴かない台で効果がないのは書きましたが、鳴きが良くてもそういう台はヤクモノが最低だったりすることが多く、それは小細工以前の問題になります。現場ではとんでもなくひどい中身の台も多いですからね。

以上、効果は台の状態にもよりますが、上手くハマる台なら、他の打ち手がチャラかちょいプラスの台でも、2万円近くまで上がることもありました。台を選ぶことと非常に根気が必要なのがマニアックと称した理由です。

残念ながら、TOKIOプレミアムではハカマに侵入してから打っても、一番早いハネ開放パターンに間に合わず、この打法は通用しなくなってしまいました。メーカーも考えているようです。

間引き打ちは同じTOKIOだと、ヘソ入賞時にも通用します。2回開放の1回目は予測不可ですが、1回目が閉まってから2回目が開くまでは常に一定の時間なので、タイミングを取って一瞬止めて(自分は1回目が開く瞬間に止めてました)~すぐに2回目の開放に合わせて打つだけです(これは体に覚え込ませたので、説明しにくい)。
本当はこの先もなくはないのですが、まあ突き詰め過ぎるのもなんなので、この辺にしておきます。

☆他に効果があるシチュエーションは…
バラ釘でこぼれやすい調整だが、そこをクリアできれば他の部分は甘いデジパチなんかもそうですね。
凄い効果はありませんが、地味に間隔を空けた間引き打ちを続けることで、玉と玉がぶつかってバラ釘でのこぼれが減ります。延々とやり続けるのは時間効率面でもアレですので、保留2か3個目が店頭後だけやる等、使い所も考えることになります。
ステージ止めにニュアンスは近いと思ってください。

いま思いつくのはこのくらいですが、他でも自分はやっているかもしれません。思い出せずに申し訳ない!