「出玉で勝負ラインは変わる」

 「ボーダーライン」パチンコ界で最初に唱えたのは、石橋達也プロです。知らない人は
「当たり前だろ、そんなの」
でなく、一般に知らしめてくれた人に感謝をしましょうね。

 で、そのボーダーラインですが、最近は専門誌に何かとスペック表が掲載されるので、勘違いしている方もいるようです。
 メディアでは釘調整や打ち方で変化する出玉を、5個や10個単位で全部カバーするのは不可能。そんなことをしたら、数機種で一冊丸々スペースが埋まってしまうのですから。

 だから、誌面やネットを見て
「この機種のボーダーは…」
と言い切ってしまうのは、勝ちたい人には不可です。せめて
「この機種だと、この出玉の場合はボーダーが…」
と考えるべきです。これは非常に大切!

 鵜呑みにして良い数字は「Rボーダー」とでも言うのかな。1Rを獲得するために必要な通常時の平均回転数の方です。
 こちらは目の前の台の釘や打ち方に左右されません。現実には出現頻度が高いパターンの獲得Rが掲載されていることが殆どなので、これを表示されているR数で割ればOK。
 あっ、何でもかんでも1R単位にしてしまうと数値が細かくなり過ぎるので、その辺は各自使いやすい単位にしましょう。

 このところ例に挙げている野生の王国だと(自分がよく打ったのはライトミドルなので、その数値を挙げます)、6R分の出玉を獲得するために必要な通常時の平均回転数は、私が月々料金を払って利用しているサイトによると、39.3回転でした。

 そのサイトでの掲載出玉は6R分で510個。小デジ回転中にムダ打ちしないインターバル止めでも、基本玉は減る機種なので妥当か、少し甘めだと思います。

 対して自分が取っていたのは、(電サポ状態は当たり方=展開で変わり、玉が増える台は出玉も変化するので)日々違いましたが、おおむね1R辺り93個少々。6R辺りに換算すると、560個ほどでした。

 前者の等価ボーダー(持ち玉状態での損益分岐点とも言える)は千円辺り約19.265回転。自分は同じく17.55回転。千円辺り2回転近く違っていました。
 旧基準機の中でも、「まあボチボチの機種」と「かなり辛い機種」くらいは違いが出るわけで、この差は大きいですよ。

 次回は出玉の取り方に触れていきましょう。プロの多くがやってる例の奴です。