「オーバー入賞の取り方 後編」

 さて、今回はひねり打ちのコツです。自分は全然上手くないですが、ホールでは何年もやっているので、コツみたいな物も知っています。以下に列記しておきましょう。

 おっと、その前に一言!

この打ち方は店も、ひねり打ちをやらない人も、非常に過敏です。禁止を謳うホールも多いし(咎められて文句を言った末にトラブルになっても、自分は責任は持ちません)、やり方が下手なせいで、こっそりやっている上級者に迷惑をかけても、責任の取りようがないのです。
 やるにしても、極力手の動きを小さくしてください。ウェイトボタンを離す時も、指をボタンとの隙間ができない程度にやるように。これ見よがしにやるのはご法度です。

1)弱い玉をしっかり作るためにストッパーを作る
 多くのプロが人差し指をハンドルに乗っけて、他の指を話した時点で一番弱い玉(ギリギリ左盤面に飛ばないように調節)を作っています。
 これができれば、あとは強い玉はハンドルを回して作るだけ。ブログで書いたウメスプロからは
「グインとハンドルを回さなくても、ちょいと強めれば大丈夫」
というアドバイスもいただき、これは自分の中でも大切なコツになってます。
 この時のコツは人差し指を固定して、ハンドルを別の指で回すこと。自分は小指で回しています。

2)力を入れない
 やっている間に気づいたのですが、ハンドルをガッツリ握ってしまうと、ハンドルを動かすのもストッパーを作った位置へ戻すのも不自由になります。
 よって、若干不自然になりますが、手はハンドルに乗せる感じが都合よくなります。
 ハンドルを戻す時は、人差し指以外をパンと離してしまわないのも重要。銭形平次(京楽の大ヒット機)の頃は、人差し指以外をじゃんけんのグーパーのパーの如くやっている人が多かったのですが、今時はそんなことをしていると、店もプロも
「何さらしとんじゃ、ワレ~」
みたいな事態になりますよ。

3)メーカーに応じて、ハンドルを回すタイミングを変える
 強い玉を作るには、理論上弱い玉をハンドル内のハンマー(打ち手からは内部は見えませんが)が玉をヒットした瞬間に、ハンドルを回せばいい。

 ただ、体感上はメーカー毎にタイミングが違う。サンセイ、ニューギン、西陣等は早めに回す必要があるし、三洋や京楽はそれに比べて遅め。
 また、SANKYOのように「前回に打ち出しを止めたタイミングが、次の打ち出しに影響する」タイプのメーカーもあります。
 これはウェイトボタンを話した瞬間に玉が出るタイミングが毎回違って違和感を覚えた経験から、多くの打ち手が感覚的に知っているでしょう。

 まあね、理屈は最初に書いた通り。ハンドル内のハンマーが玉をヒットした瞬間に、ハンドルを回せばいいわけです。ハンマーヒットを手で感じてもいい。MOND21で活躍する「すのっち」さんにいただいたアドバイスは「レールを見て、下の方で玉が通過した瞬間にハンドルを回せばOK」でした。これは疲れてきた時なんかに、すごく有効!

 本当は手元を映した動画があれば一番でしょうね。そういうのも考えてますが、YOU TUBEには同じ物を公開している方もいらっしゃるので、それまでは「ひねり打ち」とか検索ワードをいれて探すと良いか、と。

4)効果は機種や台しだい
 現実にひねる効果が薄い、というか無いに等しい機種もあります。アタッカーが本当に瞬間的に閉まるとか、右へ流れた玉がバラついて打ち方でコントロールするのが困難とか。
 それから、同一機種でも、減速する玉を作りやすい台とそうでない台が確実に存在します。バネなのか、ネカセなのか? 屋根部分に引っかけようとすると、左へ玉が行ってしまうとか、バネの強弱があり過ぎて同じ現象が発生したり。

 ちなみに、ヤクモノに屋根上の部品が無くても、ひねり打ちの効果がある機種もあるので、何でも「まず試す」姿勢は忘れないように!