設定推測のツボ1 ~ 外的要因が大前提 ~

設定推測のツボ2 ~ 外的要因の詰め方 ~

設定推測のツボ3 ~ 環境を踏まえて ~

ツボ1~3まで、全て読んでくれている方がどれほどいるか分かりませんが・・・・・・これまで書いてきた「打つ前」に理解しておきたい高設定狙いの大事なポイント。正直これを書いている自分からしても面倒な事この上ない作業ですし、ボク自身も全部を全部やれているかと言ったら否。実際問題すべて完璧な条件が揃う事などそうそうないわけですし、「打ちたい!」気持ちというのは中々抑えられないものです(笑)。

ですが、そんな中でも実際に打った時に「負けを小さく、勝ちを大きく」する為に何を理解しておけばいいのか。今回はそんなお話です。

 

Point.1 仕事量とは何か?

パチンコをやらずパチスロオンリーな方には聞きなれない言葉かと思います。「期待値」という言葉は雑誌やハイエナ記事などでよく見かけると思いますが、結果を残す上で最も大事なのは実は期待値ではなく仕事量です。

まず期待値とは何か。

これは、「これからの未来に対する理論上の数値」です。

そして仕事量とは

実際に打った結果に対する理論上の数値」となります。

具体的な例をあげてみましょう。

機種:バジリスク絆

設定:6(出玉率119%と仮定)

この条件で、1日フルに打てる状況だとします。営業時間が13時間だとしたら、大体1時間に800ゲームくらいはいける。休み無くノンストップで回す事ができれば、大体1万ゲームくらいは回せるだろう。そう仮定した上で計算すると期待値は+5700枚となります。(計算式は割愛)

しかし、実際はトイレだったり食事休憩だったりがあり、8000ゲームしか回す事が出来なかったとします。

その場合の仕事量は+4560枚となります。

あくまで前者の期待値は、これから回すであろうゲーム数に対する見込みの数値。

しかし、実際は後者の8000ゲームしか回せなかったというのが現実の数値で、こちらを仕事量と呼びます。

打つ前に想定していた+5700枚という理論上の差枚数は成立せず、あくまで「+4560枚の理論上の差枚数が得られる勝負をした」という結果が事実として残ったわけですね。

まずはこの期待値と仕事量の違いについて理解しましょう。

 

Point.2 収支を左右するのは期待値ではなく仕事量

こちらも例を出しながら解説したいと思います。

 

機種:すべてバジリスク絆

Aさん:3日間で設定6を2回、設定1を1回打ちました

Bさん:3日間で設定6を1回、設定1を2回打ちました

 

こういった条件だけ見ると、さもAさんの方が勝てるように感じるかもしれません。

では、実際このようになっていたらどうでしょう。

 

Aさん:2回打った設定6は各1000Gしか打てず、設定1は8000G打ってしまった

Bさん:1回打った設定6は8000G打ち、2回打った設定1は各1000Gでやめた

 

具体的な計算式はここでは省かせてもらいますが、設定6を119%、設定1を97%の出玉率と仮定するとそれぞれの仕事量は

Aさん:+420枚

Bさん:+4380枚

となり、2回設定6を打っているAさんよりも1回しか打っていないBさんの方が理論上の差枚数では大きくプラスとなります。

Aさんはバジリスク絆の設定6を2回打てた。これだけ見れば(期待値的な観点から見れば)大きく勝っていてもおかしくありませんが、実際は6を打っているゲーム数はAさんよりBさんの方が多く、設定1を打ってしまったが故のマイナス分もAさんの方が大きくなり、結果として理論上の差枚数はBさんが上回ります。

 

分かりやすくするために今回は少し極端な例を持ち出しましたが、よくある勘違いとして「今月○○回も高設定を打ってるのに、全然勝ててない。ツイてないわ」といった感覚的な感情があるとして、でも冷静に自身の打ったゲーム数とその設定を考慮した時、果たして本当に仕事量はプラスなのか。結果がプラスだとしてその結果は自身の仕事量に対して本当にツイてないのか。

これは計算をした上で判断する必要があります。

感覚的にいくら何回も6を(高設定を)打っていたとしても、理論上の差枚数はそれほど大した事がない。こういった感覚と実際とのズレはよくある落とし穴です。

 

●ツボ4 ~ 設定値と仕事量・前編 ~ まとめ

■パチスロ仕事量計算式

(実際に打った総ゲーム数×3枚×ペイアウト率)ー(実際に打った総ゲーム数×3枚)

※ペイアウト率は110%なら1.1。95%なら0.95

パチンコと違い、パチスロの場合ペイアウトを正確に把握する事は事実上不可能です。メーカー公表値と実際のホールでの出率が違う事などザラですし、ボーナス中やAT・ART中に止める人などいないように、内部状態によっても1ゲームごとの出率が変化するのがパチスロです。

そのため、パチンコにおける仕事量とは似て非なるものなのですが、自身が打った結果に対する理論値という意味では同じです。

運・不運による勝てる勝てないは、どの設定を打っていても付きまといますが、例え多少の不運に見舞われてもプラスの結果を出すために、少しでも多く高設定を打ち、低設定を打つ量を少しでも減らす、というのは大原則。設定推測はその為にあります。

本来は一つの記事にまとめたかったのですが・・・・・・長くなりますので後編へ。

パチンコだけでなく、パチスロにおいても勝つためには仕事量を意識する事が必要、という事を覚えておいて頂ければと思います。