2018年2月1日をもって、パチスロの5号機時代に終止符が打たれます。

勿論、未だホールには多数の5号機が残り、1月19日に検定に持ち込まれたという6号機がどのような機械なのか、果たしてホールは導入するのか。それらはまったく分かりません。

ただ、一つの節目となるこのタイミングで、自分も少し5号機時代を振り返りたくなり、筆を取らせて頂きたいと思います。

ちなみに、4号機の回顧録は、過去やっていたブログですでに書いてしまっており……年数で言えば5号機時代の方が長かったというのが感覚的には信じられませんが、宜しければそちらも読んで頂ければ幸いです。

新世紀エヴァンゲリオン

2005年9月。今からもう12年も前になるんですね。

初代5号機として本機が登場した時は、4号機と5号機が混在していました。

爆裂AT機ほどのスペックは無いものの、一撃性を売りにした短時間で大きな差玉が出る初代北斗の拳・吉宗・俺の空らがホールに残る中、登場したのが初代エヴァです。

 

4号機全盛期には設定6の機械割が140%超なんて大量獲得機・AT機もありましたが、規制により射幸性が落とされ119%がマックスとなった時代。

設定6で108%、かつベースが40-50G/千円。その代わりボーナスが重い。

お金を使わず「遊べる5号機」をコンセプトに登場したエヴァはただひたすらに「かったるい機械」と見られていたように思います。

ボーナス主体のAタイプとしても、4号機時代を知っている人間からすれば5号機規制のリール制御(テーブルがこれまでの3本から1本へ)の為に出目も単純化してしまい、決して魅力的な機械とは言えませんでした。

 

ちなみに4号機から5号機の過渡期の時代、現場のプロの中には「未だに4号機を打ってるなんてアホ。5号機の方が扱いが良いし勝てた」という人が多数いたはずです。

そしてスマホの小役カウンターアプリは勿論、「カチカチ君」すらまだ無かった時代、後々知り合った元パチプロのY氏は当時、野鳥の会で使う例のアレを使っていたそうな。

 

初代北斗の拳でもチェリーとスイカの確率をカウントするのは常識でしたが、コインを積んで数えている人の方が多い中、エヴァはその差が顕著だった事もあり「小役をカウントする」作業が常識化していくハシリだったように思います。

 

その当時のボクは、第一次パチプロ時代が終焉を迎えていました。

今考えるとパチプロと言えるほどのストイックさも無く、時代に恵まれ、環境に恵まれてただけのなんちゃって。目指していたスポーツライター見習いになれたはいいものの、お金を稼ぐための稼動とやらなければならない仕事、その同時並行がどうしても出来なくなり、金銭面で窮していきます。

俺の空・初代秘宝伝・そしてエヴァ。プライベートでの色々も重なり、これらが混在していた時代に一度、パチスロの世界からドロップアウトします。

 

めぞん一刻~あなたに会えて本当に良かった~

サラリーマンをしていた頃も昔のクセが抜けず、ちょろちょろとホールには行っていましたが、その頃は完全に趣味打ち。仕事が忙しかったりお金が無かったりで5号機初期の台はあまり触る機会がありませんでした。

そんな中、再びパチスロに夢中になったのは「めぞん一刻2」が登場してから。

一度だけ引いたウェディングモードが1,000枚くらいで終わったりして収支はボロボロw

フリーズしたのに何も確定しないという衝撃的な演出もありました。ショートフリーズじゃありません。がっつりエピソードを見せられるフリーズが発生してもスイカ or ボーナス。

初打ちの時は ( ゚Д゚) ってなりましたが今となってはそれもいい思い出。

めぞん一刻は、パチスロが出る前から家に単行本が揃っているくらいに好きな原作とのタイアップ。

純粋に楽しかったなぁ(*´ω`)

「約束」エピソードを見て、ホールで泣きそうになった人がこの当時一杯いたんじゃないでしょうか。

 

4号機の初代北斗の拳がモンスターヒットして以降、一気にアニメ版権とのタイアップが増えたわけですが、今ほど業界事情に詳しくも興味も無かった当時のボクは、純粋にコンテンツとパチスロが織り成すハーモニーを楽しんでいた気がします。

 

エウレカセブン

そして、何と言ってもエウレカセブン。ARTという概念を根付かせ、パチスロ5号機で言わずと知れたムーブメントを起こした機種です。

こちらはサラリーマンをドロップアウトして、再び生活の糧をパチスロに求め始めた当初に随分と打ち込みました。

めぞん一刻とは違い、原作は全く知らなかったものの、メダルは大して出ない割に「ボゥン!ボゥン!ボゥン!」という押し順ナビでベルを揃える時のサウンドがやたら気持ちいい。

StoryWriter、少年ハート、Get It by Your Hands、太陽の真ん中へ、がART中に流れた時に、その曲の良さは勿論、残ストック数が確定する仕様。

ボーナスフラグ判別が要ビタ押しという技術介入性や絶妙に微妙な設定推測要素。

突如訪れるリリチェ6択から始まるART。阻止される天井。

そして、負けまくるフットサル。

 

今からすれば液晶のサイズも小さいし、バカみたいにフラッシュしたりはしないけど、煽りと出目と出玉と演出と……それらの絡みの完成形とも言えるクオリティに5号機の未来は明るいとさえ思わせてくれた一台でした。

 

そして

これにやられちゃったんだよなぁ。お陰でツタヤでDVD借りてアニメ全部見ちゃったもの。

過去ブログのヘッダーを趣味全開のエウレカ仕様にしたのは、そんだけ好きだったって事なんだよね。

(今巷にあふれるアフィブログのような商用化は一切してないから著作権アレコレは許してね)

レントンとエウレカのフライ ハイ&アウェイな雰囲気になんかステキ感を感じてしまったんだ。空も飛べるはず的な?

 

5号機は規制の影響もあり、4号機と比較すれば残念ながらリール面では大きく劣化してしまいましたが、だからこそ生まれた液晶演出の可能性をまざまざと見せつけてくれたのがエウレカセブンだった気がします。

ちなみに、エウレカセブンは今では当たり前なモバイル連動サービス「マイスロ」の2番手。

 

記念すべき第一号はと言うと……

ボクは時期的な問題で数回触れた程度なのですが、中押しで1枚役を取る事で設定1でもかなり甘くなった事で有名なツインエンジェル2ですが、この当時は

「萌えとかマジキモイ!!打ってる姿見られたら恥ずかしくて死ねる。絶対打たねえ!!」

なんて見た目だけで敬遠する人もまだ多数いた時代。

 

その後の流れは皆様ご存知の通り。

射幸性が削がれ、どうすればパチスロが盛り上がるかという問いに対して、「硬派な人々を淘汰し、ヲタク文化に寄せていく」というのが、メーカーの人々が出した答えでした。

 

尚、2017年6月に登場したツインエンジェルBREAK(4作目)を悠遊道でも散々プッシュしていましたが、その源流はこの後登場するツイン3にやられてしまったから。

ただし、ボクの場合別にツイン3で開眼したわけではないんです。

だって根っからヲタクだから。萌え文化バチコイだから。

パチスロの方からボク(ヲタク)に寄ってきたんだよね。

そんな2010年頃のお話でした。

 

vol.2へ続く