昔から何かとお騒がせなメーカーではあるのだが、今回は同社創業者で元取締役会長の逮捕劇である。舞台は香港だが、カジノ経営者に対する迂回融資を賄賂と判断されたようだ。

ユニバーサルエンターテインメントは8月6日、同社の元取締役会長である岡田和生氏が香港の汚職捜査機関である香港ICACに、複数の賄賂に関する容疑、罪状で逮捕されたことを明らかにした。岡田氏は、現在ICACの管理のもと保釈中だという。

同社では、「岡田氏は2017年6月29日付けで当社取締役を退任済みであり、当社とは一切関係ないが、ICACならびに他の捜査当局からの協力要請等があれば全面的に協力する所存」としている。~以上、遊技通信webより引用~ https://www.yugitsushin.jp/category/maker/

 業界誌関連では簡単な速報記事といった様相だが、現地の日本語新聞ではもう少し詳しい状況が掲載されている。

 ──8月7日付香港各紙によると、罪状は「公文書偽造による詐欺計画罪」。カジノ経営で知られる新体育集団の李堅・前会長に対し、1億3500万ドルを無利子無担保で迂回融資していたが、ICACが事実上の贈賄と判断、7月31日に逮捕に至ったという。現在、岡田氏は李氏とともに保釈されているが、パスポートなどはICACが没収しており、香港外への移動や渡航はできない状態となっている──以上、香港ポストより抜粋 https://www.hkpost.com.hk/20180808_12513/

 ユニバーサルエンターテインメントは当社と一切関係がないという姿勢を取っているが、同社が進めるカジノ事業は非常に厳格な取り決めがあり、何か問題が生じた場合、ライセンス取得が難しくなったり、既に取得していた場合は失効の可能性も生じる。現状、本当に関係がないのであれば問題はないのだが。

 それにしても、最近はお家騒動で親族とトラブルの絶えなかった岡田氏だが、逮捕となると今後の同氏の影響力の低下は避けられないだろう。まあ、我々パチンコ、パチスロファンとしては楽しいユニバ機が打てればそれでいいのだが (笑)、それにしても古くは2号機、3号機の頃から色々と楽しませてくれるメーカーである。

 また、これは余談だが、プログラムに詳しい人が言うにはユニバーサルの機械は非常にプログラムがきれいで、感心するそうだ。ごちゃごちゃしておらず、きれいにまとまっているということらしいのだが、おまけに色々と仕込んでくれて、これほどファン思いのメーカーはないと言っていた (2号機、3号機の頃の話)。個人的には同意である。