困った時の神頼みならぬ、陳情だが、正式に文書でお願いしたのかは分からない。いずれにせよ、現状ではまともに考慮してもらえるとは思えない。文中にもあるが、業界が衰退した大きな要因は等価、高価交換が主流になり、高射幸性の遊技機が蔓延し、遊技者のお金が続かなくなったことにある。また、自民党議員が禁煙問題に関して述べているが、これは10年前にやっておかなくてはいけなかったことだ。一時的に客足が鈍ろうとも、業界は客、従業員双方の健康問題に留意していると、世論にアピールすることができる。10年前にやっておけば今頃はこう言われていただろう。先見の明があったと。

アミューズメントジャパンによると、全日遊連の阿部理事長をはじめ、日電協の副理事長、回胴遊商の理事長らが昨年12月12日に自民党本部に二階俊博幹事長を訪ね、業界の窮状を訴えると共に、日電協が警察庁に対して要請している遊技機試験の緩和を早期実現するように陳情した、という。この場にはパチンコ業界とパイプが太い平沢勝栄衆院議員らも同席していた。

 ~中略~

業界が衰退して行っている理由は規制というより、業界が等価交換営業に走り、高射幸性を求めて行った結果である。勝つ金額も大きいが、それ以上に負ける金額が多い。これでおカネが続かなくなり、多くの人がパチンコから足を洗って行った。

行き過ぎたギャンブル性を本来の娯楽に戻すための規制でもあろう。

自民党関係者は陳情よりも今、パチンコ業界がすべきことをこう話す。

「パチンコ業界が率先して全面禁煙に動くべき。今、ここで禁煙宣言でもすれば喫煙率が高いパチンコ業界が英断した、とNHKニュースにもなる。雇用を守るというのなら働いている人の健康も守らなければいけない。従業員のことはさておいて、検査を甘くして欲しい、というのは釈然としない。パチンコ店の全面禁煙、という全国的に貢献できることをやれば、陳情してきても聞く耳を持つというもの」 ~引用ここまで~パチンコ日報より

https://pachinko-nippo.com/?p=29868

 ちなみに平沢勝栄議員だが、CR機普及の旗振りをやった議員先生である。言い換えれば、確率変動の合法化を推進した先生でもある。CR化によってパチンコ店の売上状況を補足し、健全化に寄与するという目論見は完全に破綻したのだが、その責任を取ったという話は皆目聞いていない。パチンコ議員というのはそんなものか。