一般ファンも参加できるということで注目されていたイベント、パチスロサミット2018が中止に追い込まれた。展示できる6号機が当初の予定より遥かに少ないことが原因らしいが、何にせよ残念な話ではある。

 10月11日に中止(延期)が発表された「パチスロサミット2018」ならび「6号機ウルトラ試打会」について、10月15日付で日電協が中止理由を関係団体に通知した。

 通知によると、6号機の適合が当初予想より極めて低く、日電協及び日工組加盟メーカーに対するアンケートにおいても、6号機の展示可能な回胴式遊技機が予定よりはるかに少ないことが判明し、やむなく開催を中止せざるを得ない状況に至ったと説明している。

 6号機の適合状況をみると、今年5月の4型式(適合率約12.1%)を皮切りに、6月が10型式(同26.3%)、7月が4型式(同12.1%)、8月が5型式(同11.9%)、9月が10型式(同23.8%)で推移。先月は適合数が2桁に回復するも低迷は続いている。~以上、web-greenbeltより引用~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010818

 ことの詳細はHARBOR BUSINESS Onlineの方に詳しく掲載されているのでそちらを参考にしてほしいが (https://hbol.jp/176691)、風営法や内規が改正された際は、その後の適合状況が悪くなるのは今までにもあった。ただ、今回は予想していた以上に適合率が悪く、今のままではイベントの趣旨にそぐわないと判断したのだろう。まあ、致し方ない話ではある。

 前述のHARBOR BUSINESS Onlineの方に載っていた話だが、全国ホールは基本的に2019年1月末までに高射幸性パチスロ遊技機の設置比率を15%以下まで引き下げなくてはならない→設置比率を達成するには数少ない6号機を導入するか、不人気の5.5号機や5.9号機の中古機を導入するかしかない→導入できる遊技機が無いので設置比率を15%まで引き下げないというホールが出てくる可能性があるというもの。

 個人的な意見だが、認可した側の責任を問わずして、購入した側だけを責めるのはおかしい。ただ、組合で決めたことであれば、それに従うのが筋というものである。納得いかないのであれば組合を脱退なり何なりすればいいことになるのだが、さすがに今時そこまでやる店はないだろう。

 もう20年以上も前の話になるが、社会的不適合機撤去問題や、10年ほど前に物議を醸したみなし機問題など、ホール側にとって稼ぎ頭の機種を手放さなければならない状況に直面した際はなかなか一律にコトは進まない。

 このまま、代替となる魅力的な6号機が出てこないのであれば、批判覚悟で射幸性の高いパチスロ機を設置し続けるホールが出てくるのか、その可能性は確かにゼロではないだろう。ただ、やったもん勝ちの図式は到底社会的に認められるものではない。カジノ問題と絡め、パチンコ業界が真剣に依存症対策やら何やらで社会に向けてアピールしているのであるから、やはりここはホール側・打ち手側双方のニーズに応えられる6号機の登場に期待するしかないだろう。それまで、もうしばらく時間はかかりそうである。