端的に言ってしまえば、マトモな売り方をしろ、適正価格で売れと、そういったことになるのだろうが、この業界は昔からなぜか買う方の立場が低く、売る方が大上段に構えるという、不思議な構図が見られる。「遊技機メーカー各社が自社の目先の利益のみを優先している限り、この業界の将来は暗いと言わざるを得ません」とは至極もっともな意見ではある。

全日遊連は6月15日付けで日工組と日電協に対し、遊技機の不公正販売の是正と旧規則機の適切な価格設定に関する要請を行った。

要請文で全日遊連は、今年2月の規則改正にともなう遊技機の撤去で、ホールが減台を行うか新たな遊技機を購入して入替えを行わざるを得ない状況にありながら、現在、複数の遊技機メーカーで「抱き合わせ販売」や「台数縛り販売及びそれに伴う開店日格差」などが散見されていると指摘。こうした行為は、全日遊連、日遊協、日工組、日電協の4団体で2009年に締結した「遊技機の販売方法に関する4団体合意」に反する行為であり、強い憤りを感じているとしている。

さらに、新台として販売されている旧規則機は認定を受けることができず、使用できる期間も短いことを考慮し、適正な価格での販売を要請していたにもかかわらず、高値で販売され続けていることは極めて遺憾だとし、「遊技機メーカー各社が自社の目先の利益のみを優先している限り、この業界の将来は暗いと言わざるを得ません」と批判。あらためて不公正販売の是正及び旧規則機の適切な価格設定等について要請するとともに、ただちに傘下の全組合員メーカーに伝え、誠意ある対応をするよう求めている。~以上、遊技通信webより引用~ https://www.yugitsushin.jp/news/category/

 抱き合わせ販売等は独禁法に抵触する可能性もあるので、他業種ではそう簡単にはできないことなのだが、この業界は周知の通りである。ようするに、そういうことをやっても平気で買うホールがあるからで、問題のある取引を行っているメーカーの商品は買わないと組合単位で決議するくらいやらないと、なかなか是正されないだろう。

 旧規則機の高値販売にしても、そういう値段でも平気で買うホールがあるからで、やはり組合全体できちんと考えるべき問題であろう。自社以外のホールは競争相手となるので、きれいごとは言ってられないというのも分かるのだが、非常識な機械代の回収は結局一般客からになる。本来は不必要な回収なのである。