ホールに行くこと自体が問題になるというのは由々しきことで、そういった誤解は解いておかないと、先が思いやられる。今後、遊技人口が急激に増加する可能性は期待できないわけで、ただでさえ厳しい状況の中、こういった風評がはびこる原因は業界人皆で考えなければいけない。

 一般社団法人全国遊技ビジネス振興会は7月19日、都内のホテルで「第6期第6回例会セミナー」を開催した。

~中略~

 その後の第1部で三井慶満顧問はギャンブル依存症問題について「お客様の中にパチンコ屋に行くことで周りから病気扱いされてしまうのではと考えている人が過半数を超えている。私たち業界人がしっかりとした論理や知識を持って、自社や部下に伝えていくとともに、その部下がお客様にも伝えていかなければならない」と述べた。

 第2部では「『ギャンブル依存症は病気です』と言う流行は、本人・家族・社会のためにならない」と題して、認定NPO法人ワンデーポートの中村努施設長と三井顧問による対談が行われた。対談の中で中村施設長は「ワンデーポートとしてもパチンコで救われている人がいることを発信していくことで、いつかギャンブル依存症はパチンコをやめさせればいいという話ではないことに気づいてくれると思う」と述べ、その後「ギャンブル依存症問題は一人ひとり対処法が異なりひとくくりにできるものではない」と説明した。

 一方、三井顧問は「いつの間にかギャンブル依存症という病気があるという認識に社会全体がさせられかけている。業界的にも営業所的にも全てにおいてマイナスになるので、この認識だけは変えたい」と強調した。~以上、web-greenbeltより抜粋~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010625

 ギャンブル依存症が医学という見地から見て ‘病気’ なのかどうかはさておき、のめり込んで実際の社会生活に支障をきたす人がいる、そういった症状を訴える人がいるのは事実だろう。

 ただ、上記の中で「パチンコをやめさせればいいという話ではない……」 という発言は意味深なものだと思う。依存する人は何か心に問題を抱えている、他の精神疾患との合併もみられるという指摘もあり、ギャンブルをやめても他のことに依存したりで、根本的な解決にはならないと。パチンコに限らず、他のギャンブルでも似たような症例は当然あるだろうし、短絡的に考えてほしくないということであろう。

 こういったところの詳しい話はリカバリーサポート・ネットワーク様がweb上で発信している安心娯楽通信13号および14号で確認することができる。やや難しい論調だが、一読する価値はあるので参考までに。

http://rsn-sakura.jp/anshingorakutsushin.html