パチンコ、パチスロ機の試験機関は言わずと知れた保安通信協会 (保通協) だが、新たな試験機関が加わるようだ。まあ、ひとつの所に長い間独占的に仕事をさせてもあまりいいことはないのは言うまでもないのだが、新たな試験機関の親会社は世界的なカジノ機器の規格検定機関でもある。

国家公安委員会は8月6日、風適法に規定されている遊技機の指定試験機関に関する規則を一部改正し、新たな試験機関に「一般社団法人GLI Japan」(東京都江東区)を指定した。施行日は同日から。

遊技機の試験機関として公安委の指定を受けた法人は、昭和60年の「保安電子通信技術協会(現・一般社団法人保安通信協会)」と、平成25年2月に指定を受けた「一般社団法人遊技機試験機構」以来5年ぶりで、GLI Japanが3法人目。このうち試験機構は、平成25年11月に指定が取り消されており、現在の指定試験機関は保通協とGLI Japanの2法人となる。~以上、web遊技通信より引用~ https://www.yugitsushin.jp/category/news/gyousei/

 報道通りであるなら、GLI (Gaming Laboratories International) の日本法人がパチンコ、パチスロの型式試験を請け負うことになる。ただ、日本のパチンコ、パチスロに関して、どこまで内容を熟知しているのかは不明だ。うがった見方をすれば、将来的にカジノに設置される機器の検査のための機関と捉えることもできる。

 カジノは近い将来、開業することがほぼ決まっているわけで、やはりそのための布石と考えるのが妥当かもしれない。いずれにせよ、一機関独占の状況よりも複数の検査機関がある方がこの業界にとっても都合はいいだろう。今後の展開に注目しておきたい。