警視庁生活安全部の行政講話だが、毎度おなじみの説教である。以前は射幸心を煽るな、不正改造はやめろのワンパターンだった覚えがあるのだが、最近は依存問題、のめり込み問題に広告宣伝の健全化という苦言が加わった。まあ、広告宣伝関係はともかく、依存やのめり込みは、そうなって半ば当たり前の機械を右から左へ認可していた行政自らの責任はどう捉えるのかと言いたいところではある。

 東京都遊技業協同組合の第51回通常総代会が5月23日、都内ホテルで開かれ、警視庁生活安全部保安課の栗城研生風俗保安対策官が行政講話を行った。

 栗城風俗保安対策官は、(1)射幸性の抑制に向けた取組みの推進、(2)依存問題、のめり込み問題への積極的な対応、(3)広告宣伝等の健全化の徹底、(4)恒常的な暴力団の排除、再関与防止対策の推進、の4点について言及。

 特に「広告宣伝等の健全化の徹底」では、特定の日に特定の遊技機を示してイベントの開催を告知するものや、メール等で隠語を使って出玉イベントを告知するものなど、規制の目をかいくぐろうとするような不適切な広告宣伝等が散見されると指摘。昨年はこうした違反を含めて94件の行政処分を発し、今年は4月末現在で29件の行政処分を科していると述べた。

 また最近では、特定の日に実施するイベントを、取材と称してパチンコ雑誌等に掲載させ、大量な出玉をズームアップした写真を全面に出して掲載している状況も見受けられるとし、「広告宣伝については自主的に健全化が図られるように努めていただきたい」と要請した。~以上、web-greenbeltより抜粋~

http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010472

 広告宣伝に関してうるさいのは、やはりそれが結果的に大量出玉的なイベント=射幸心を煽ることにつながるからだろうが、パチンコは玉が出てナンボである。出玉が期待できないイベントはガセイベントと捉えられかねない。そうなると、結局イベントなんぞに頼らず、日頃から地道にスタート回数を上げたり、高設定を入れ続けたりするホールが最終的に集客という点では結果が出そうな気はする。

 ただ、現実にそこまでやれる体力のあるホールは少ないのが実情だろうが、あの手この手の集客イベントが目の敵にされている以上、正攻法でアピールしてもらいたいところだ。特にイベント目当ての軍団等の対処に悩まされているホールは、基本に立ち返って常連客をつかむ努力をしてほしい。