生後2ヶ月の我が娘を車内放置して最悪の事態を招き、結果懲役4年の実刑判決と、これが軽いのか重いのかは判断が分かれるところだと思うが、判決を不服として控訴するとは想定外だった。大手紙の報道だと、故意ではなく、心神耗弱状態だったと弁護側が主張していたようだが、いずれにせよ尊い命が失われたのは事実だ。

昨年5月、山口県防府市内のパチンコ店駐車場で発生した乳児の車内放置致死事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われていた母親の小川利恵被告(24)が5月4日、言い渡された懲役4年の実刑判決を不服として広島高裁に控訴した。NHK NEWS WEBが伝えた。

 小川被告は生後2ヶ月の娘を約5時間半にわたりパチンコ店駐車場に駐めた車内に放置。乳児は熱中症を引き起こして死亡していた。

 一審判決で山口地裁は、「事件の数日前にも娘を車に残してスロットを繰り返していて、同情の余地は乏しい。また、事の重大を受け止めきれず、家族に責任を転嫁するなど刑事責任は重い」として小川被告に懲役4年の実刑判決を言い渡していた。~以上、web-greenbeltより引用~

http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010515

 心神耗弱とは善悪の判断が思うようにできない状態を指し、刑も軽減される。しかし、事件の数日前にも娘を車内に放置してパチスロを打っていたらしく、おまけに家族に責任を転嫁していたようで、ここまでくると実刑判決は至極当然という気もしてくる。

 ただ、これはもう巷でいう依存症でもあり、それが心神耗弱状態を招いたと考えてもいいだろう。今後、似たような事件が起きることは十分考えられる。その度、この業界が槍玉に挙げられるわけで、やはり依存症対策は急務と言っていい。

 先の国会でギャンブル等依存症対策基本法案が衆議院本会議で可決し、国の方でも本腰を入れて依存症対策に乗り出してきた。この業界ではRSN (リカバリーサポート・ネットワーク) が以前から様々な支援をしているが、多くのメーカーやホールを含めた、より包括的な活動も期待したい。