学びたい意思があるのに学費の関係で進学を諦めざるを得ない、ないし奨学金を受給しても返済に一苦労する、そんな現状が浮かび上がる昨今だが、業界有志によって進められてきた奨学金制度が本格的に始動を始めた。

 pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)は4月5日、都内で記者会見を開き、22名を2018年度給付生に決定したことを発表した。2018年4月から来年3月までの12カ月間、月額5万円を給付する。

 pp奨学金は、遊技客から寄付された余り玉やメダルを奨学金に充てるもので、業界有志により2017年に設立されたもの。近年、奨学金の返済問題が深刻化する中、返済義務のない給付型奨学金として、2017年度はパイロット給付生として計8名に奨学金を給付していた。

 募玉募金箱は、pp奨学金メンバーの各店舗に設置され、2018年3月現在の設置店舗数は102店舗となっている。

 2018年度の奨学金給付希望者の公募は、2017年9月15日から10月31日まで行われ、高校3年生、専門学校生、高専生、大学生、大学院生から計49名の応募があった。書類選考、面接を経て、22名を2018年度の給付生に決定した。前年度のパイロット給付生3名に対しても給付を継続した。

 pp奨学金委員会の深谷友尋委員長は、「いよいよパイロット事業から巣立ち、第1期目の給付を贈ることができた。まずは資金を集めていくことが我々の任務だ。そのためにはご賛同いただくホールを多く作り、またそのホールの中でご遊技されるお客様にこの趣旨を十分理解してもらえるよう果たしていきたい」と述べた。~以上、web-greenbeltより引用~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010370

 以前もどこかで述べたと思うが、特筆すべきは業界団体やメーカーの寄付というカタチで積み立てられた基金を基にしたものではなく、一般の遊技客からの余り玉やメダルを奨学金に充てているということで、まさにチリも積もればということだ。

 いつもは端玉は貯玉や貯メダルにするという人も、募玉募金箱のあるホールでは幾らかの寄付を考えてもいいのでは?