ギャンブルや薬物など、依存問題を解決するにはなかなか一筋縄ではいかないのだが、パチンコ、パチスロに関してはリカバリーサポート・ネットワーク (RSN) が地道に活動を続けている。3月の電話相談件数は過去最高となったようだ。

 パチンコ依存問題に関する電話相談等の活動を行う認定特定非営利活動法人、リカバリーサポート・ネットワーク(RSN、西村直之代表)のレポートによると、2018年3月の電話相談件数は522件(沖縄RSN270件、全商協RSN支援室41件、夜間対応211件)で前月比では18件の増加、前年同月比では49件の増加で、開設以来の過去最高件数を更新した。

 一方、沖縄RSNが16時から22時までの延長時間(夜間対応)で受けた相談件数は211件で、2017年11月に延長時間の業務を開始して以来、初めて延長時間に受けた相談件数が200件を超えた。

 なお、沖縄RSNが受けた16時までに受けた相談件数の内訳は、初回相談219件、複数回36件、間違い・無言・問い合わせ15件。初回相談の内訳は本人からの相談が167件、家族・友人からの相談が50件、援助者からの相談は2件だった。~以上、web-greenbeltより引用~ http://web-greenbelt.jp/news/detail.php?n=00010424

 ちなみに昨年の2月も相談件数が急増したのだが、それは相談窓口の告知ポスターの掲示率が上がったことや、「自己申告プログラム」の導入店舗数が増えたことなどがその要因とされているが、今回の相談件数増加については良く分からない。

 また、現行のパチンコ機に関して言えば、以前のMAXタイプ等に比べて相当射幸性 (ギャンブル性) は落ちているはずである。それでも相談件数が増加しているというのは、単に射幸性の問題ではないということなのかもしれない (ネット依存やゲーム依存は金銭的な射幸性云々とはあまり関係ないだろうし)。

 いずれにせよ、困ったことがあれば相談に乗ってくれる機関、組織があるというのは悪い話ではない。ホールやメーカーはじめ、業界が一丸となってこの問題に向き合っていく姿勢も大切である。