この台はSANKYOの夏祭りシリーズの2作目だったと思います。いくつかシリーズ機があったと思いますが、自分が打ったのはミドルの荒い方と羽根デジ版でした。

デジパチとしては普通。花火が上がる演出が奇麗なのが印象に残っていますが、特殊なスペックでもないし。

では、なぜ今回採り上げたか?
それは、スルーの抜け次第でけっこうな玉増えが取れたんですよ。

ホールに導入された頃、時代はまだ京楽の銭形平次に代表されるひねり打ちブーム以前でした。
でも、立ち回り(行動力)に難がある自分は、「正直、そろそろ回る台を探すだけじゃあ厳しいぞ」と、自らの財布を見ながら思っていたわけです。

もちろん、玉増えなんてのはもっともっと昔からありました。でも、「増えるからボーダーを越える」といったものではなく、「増えて当たり前」のボーナスみたいなもんだったんですね。ああ、いい時代…(遠い目)。

実際、当時紙の方で連載していたコラムでも書きました。「回りで勝てないなんて、安プロも落ちたもんだな」と思った方もいたでしょう。
でも、実際そうなりましたからねえ、思った通り!

この機種の手順は完全に忘れましたが、特に難しいものではなかったはずです。当時からSANKYOKハンドルには「ウェイト」というクセがありまして(ハンドルの金属部分から手を離す、またはウェイトボタンを離したタイミングで、次の玉が飛ぶまでの時間がコンマ数秒違う)、それを制御するにはコツが必要だったのですが、この機種ではそこまで意識せずとも良かった気がします。

そうそう、脱線しますが、この「ウェイト」がですね、できる人は神業みたいに言うんですよ。人間自分のやっていることは凄いと思いたがるもんですから。
でも、完全に感覚でやらずに済む機種では、目視でも全然問題なし。大攻略された「ファフナー」だって、「玉が盤面のここまで来たら止め」で普通に対応可能だし。

えっ、「じゃあ、安プロも隠れて何百万も抜いたの?」だって。
いやいや、メディアの一流さんがまだ「ブッコミの抜けが全てだ」なんて言ってた頃に、「ユーチューブで動画を見てマスターした」という巷の化け物から聞いてましたが、全然やってません。
ウェイトの話は後でいろんな人の話を聞く中で、「そうかな?」と思って、なんでもないデジパチや羽根モノの「らんま1/2」で試しただけです。