先週に続き、高校時代の先生繋がりでもう一本。

自分は一年に一度の文化祭でバンド演奏するのに命を懸けていた。中学生の頃は担任に蛇蝎のごとく嫌われてイヤな思いをしたから、音楽以外は努めて目立たぬようにしてね。

で、その文化祭。有志での参加は部活ではないので、出し物をするにも臨時の担当教師を見つけないと発表できない決まりだったのですよ。
3年生の時は話したことがある先生を片っ端から当たったのだけど、ことごとくフラれる。日頃軽口を叩けるような仲の先生ですら、「今年受験だろ、そんなことやってないで勉強しろ」だもん。

そんな窮状で名乗りを挙げてくれたのは、オオノリ先生という物理の物静かな方。特に会話をしたこともなく、たしか授業も受けたことがなかったけど、なぜか「私がやろうか」と。

これは本当に嬉しかった!
高校生と言えばタバコは当たり前の時代だったんだけど、その時だけは吸うメンバーに対して「せっかく引き受けてくれたオオノリ先生に迷惑をかけるわけにはいかんだろ」と、吸わないメンバーがキツく抗議したりね。

「終わったら、いいお酒でもお礼に持って行こう」と、皆で話したりしたのだけど、あれはどうなったのかな。
万が一実現していなくても、オオノリ先生、俺は37年経った今でもずっと感謝の気持ちを忘れておりません!