生涯一歌手であり続けた西城秀樹さんが急性心不全のためご逝去されました。私の世代にとって西城秀樹さんは昭和の男性アイドルの代表であり、その格好よさと歌唱力は個人的にもドストライク。私がまだ小学生の頃だったかな、「薔薇の鎖」という楽曲でマイクスタンドを蹴り上げて振り回すパフォーマンスに魅了され、友だちと一緒に小学校の音楽室に忍び込み、実際にマイクスタンドを持ち上げてみたところ無茶苦茶に重くて、ヒデキって凄い力持ちなんだなぁ…と感心したのが、私の西城秀樹さんに関する最も古い記憶だと思います。

まぁ、例のパフォーマンス自体はロッド・スチュアートのステージを参考に考案したものらしく、マイクスタンドも極限まで軽量化されたアルミ製(?)の特注品が使用されていたようですが、たとえ元祖ではなくても素晴らしいパフォーマンスだし、日本の歌謡史に残した西城秀樹さんの功績は本当に凄いと思います。また一人、昭和を代表するスターが早すぎる生涯を終えたことに対し、いち音楽ファンとして謹んでお悔やみを申し上げます。

 

 

さて、ここからは「パチスロライター・ドラゴン広石」としての思い出です。パチンコ&パチスロ業界に西城秀樹さんが進出したのは、2005年にオリンピアからリリースされた「ヒデキに夢中!!」が最初でした。後に西城さんはパチンコ機としても登場するわけですが、私はやっぱりパチスロの方が好き…というか、当時はストック機の全盛期で、他にも人気機種がたくさんあったんですが、私は好んでヒデキを打っていた記憶があります。

通常時の待ちどころはチャンス目の出現。その際に本機ではST解除抽選およびコンサートステージ移行抽選を行なっており、ボーナスの本前兆が選ばれたなら解除確定のコンサートステージに(上位の楽曲ステージに移行するほど本前兆の期待度が高い。最上位は「傷だらけのローラ」)、解除抽選に当選しなくてもコンサートステージに移行すれば、滞在中に再びチャンス目を引くことでギャランドゥ突入抽選を受けられます。

 

ちなみに、ギャランドゥとは…一般的には下の毛のスラング(隠語)ですが、この機種においては激アツの出玉エンジンだったりします。具体的には、初当りのギャランドゥはボーナス放出抽選(ベル成立時の1/1.25で放出。チェリー&スイカは成立=放出が確定)に当選するまで必ず継続。ここで放出されたボーナス消化後は必ずギャランドゥに復帰し、以後は約1/8.7のパンク抽選に引っかからないかぎり、同じく小役成立時にボーナスの放出抽選を行います。

ここで特筆すべきはギャランドゥの連チャン。メーカーはこれに「ブーメランループ」と名付けており、ボーナスとギャランをひたすら繰り返すことにより、好調期には瞬く間に数千枚のコインを吐き出すこともありました。ギャランドゥの抽選契機は前述した通りチャンス目なのですが、プレミアム的な突入契機も用意されていましてね。それがビッグ中の強ハズレ(1/1998.6)、それからJACハズレ(1/65536)、そして中段チェリー(1/5998.3)の3契機。これらを引けば漏れなくギャランドゥに突入します。

 

 

…という前振りをお聞き頂いたところで、次の写メをご覧ください。

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これが中段チェリー出現時のよくある演出。右のサブ液晶に「G」が表示されてますね。ところが…。

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これって何だかわかります?

本機に詳しい方ならわかると思いますが、これって通常ありえない現象なんですよ。

どういうことかと言うと、中段チェリーはギャランドゥ突入が確定するだけで、その時点でボーナスが放出されるわけではありません。

ではなぜ上の写メでは確定告知が発生しているのか?

 

当時、オリンピアの広報担当の方に問題の写メを見て頂いたんですけど、その方もしばらく首をひねった後、正解に辿り着くまでに1分近くかかりました。

実は、中段チェリー出現時に確定告知が発生するパターンは一つしかありません。そう、ギャランドゥを消化中に中段チェリーを引いてST解除した場合のみです。早い話がボーナスを1発と、その後についてくるはずの「連チャン分のボーナス」を丸ごと損しちゃったと、そういうわけですな。

しかも、確定告知画面を見てわかるように、放出されたボーナスはバケ(7ならビッグ確定だけど、3はBR共通…でバケでした)。引くべき時に引くべきチャンス役を引けるのが真のスロッターだとしたら、引かなくてもいい時に最強のチャンス役を無駄引きした私は何なのでしょう?

どうでもいいけど、この日は少しだけ自分の左手を呪いました。

 

というわけで、西城秀樹さんのご冥福をお祈りしつつ、今回はこれにて投了!

 

 

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