■不正発見割合の高い10業種(法人税)
※カッコ内は前事務年度の順位
 
1     バー・クラブ 62.5% (1)
2     外国料理 45.3% (-)
3     大衆酒場、小料理 37.7% (2)
4     廃棄物処理 30.5% (5)
5     自動車修理 28.9% (4)
6     土木工事 28.9% (6)
7     パチンコ 28.6% (3)
8     貨物自動車運送 27.1% (9)
9     職別土木建築工事 26.2% (8)
10     管工事 26.2% (-)

■不正1件当たりの不正所得金額の大きな10業種 (法人税)
※カッコ内は前事務年度の順位
 
1     水運 64,416千円 (3)
2     民生用電気機械器具電球製造 42,724千円 (1)
3    精密機械器具卸売 30,965千円 (-)
4     パチンコ 30,813千円 (2)
5     再生資源卸売 29,363千円 (-)
6    木材、竹材卸売 28,391千円 (-)
7    貿易 28,013千円 (-)
8    その他の飲食料品卸売 26,590千円 (-)
9    理化学機械器具等製造 24,478千円 (-)
10    自動車 ・ 同付属品製造 20,966千円 (5)

 

パチンコ業の不正発見割合は平成13事務年度にワースト1位になって以降、翌14年からは9年連続でワースト2位が続き、ワースト1位が続く「バー・クラブ」とともに定位置ともいえる状態が続いていた。この間、もっとも順位として良かったのは、23年度調査、25年度調査、27年度調査のワースト3位で、今回のワースト7位は本誌が把握する平成11事務年度以降でもっとも改善された順位になっている。また、かつての不正発見割合は約50%という高率だったが、この数年は30%台を割り込むなど、数値的にも改善傾向にある。

法人税課税事績、不正発見割合でワースト順位改善(遊技通信web)

――――引用ここまで

 

まだまだ高い数字な事に変わりは無いが、着実に健全化への道を進んでいる事が伺える。

個人的に面白い(不謹慎?)と思ったのは、不正発見割合が高いとされる10業種はいずれも現金商売かつ、オーナー・親方など個人が大きな裁量を握り切り盛りしているしている業種という点だ。

 

知人にも自動車修理工場を経営している人、土木関係の個人事業主をやっている方がいるが、税金の話となると顔つきが変わる。

皆、小さな自分の城を守るためあの手この手で奮闘している。

タックスヘイブンの話を知ってしまうと、節税と脱税の境目なんてあるのだろうか、とも思うし、法律が必ずしも万人にとって公平ではないという事実もよく分かる。

 

まあ、そんな戯言はさておき、パチンコ業界の大きなマイナスイメージである『脱税』問題に改善が見られているのは素直に良い事だ。

どこか怪しげな、グレーなところにパチンコの魅力があったのも事実だが、それが許される時勢ではない以上、粛々と襟を正していく以外、逆風を跳ね返す方法は無い。

(万回転)