ここはとある不動産屋。新居の契約に対応してくれた20代前半と思われる女子のお話。

賃貸住宅とは言え、契約は契約ということで、色々と細かい字がビッシリ並んだ書面が目の前にある。

つい先日、マンションの売却で同じような契約書の類に判子を押しまくってきたので、ある程度内容は分かっている。分かっているのだが、どうにもこの女子、重要事項を読むことに精一杯で、全くお客を見ていない。

途中、結構重要なところを飛ばし気味に話が進んだので、笑いながら優しく指摘してみたところ

 

「あ、すみません~☆でも、入社して4か月のあたしに契約とかちょっと荷が重いっていうか~」

入ったばっかでよく分かんないんですよね~☆」

 

お、おう……そうなのか、でもそれは俺(客)には関係ないんだが……。

更に説明を続けていくと、何やら急にフレンドリーになり始めたかと思いきや、判子を押す用紙が上手くめくれない場面で急に

 

「すみません、不器用で☆あ、自分、不器用ですから……(ドヤ顔」

 

 

 

待て、そのドヤ顔はなんだw貴様はお客相手のしかも契約の場で何を言うてんねんw

と、思わずツッコミそうになったと同時に、泳いでいる目を見て「あぁ、ただのオタ系女子か」と同類のボクは色々察する。

 

5月突入、令和突入を控えたこの時期、ネットにはやれ「最近の若者は~」だの「会社をすぐ辞める若者たち~」みたいな若者ディス記事が溢れる。

大事な契約の席で、高倉健の小ボケをかます平成世代を前に、一瞬ボクも例の「これだから〇〇は」シリーズが頭に浮かんだ。

しかし、バリバリの就職氷河期世代だったけれども、全く就活とは無縁の人生を送るボクがアラフォーになって思うのは、それでも今の若者の方がなんぼかマシやろ、という事。

だって、ボクらが若い頃なんて、渋谷の街にはガングロギャルが溢れていた。今考えても、正気の沙汰とは思えないメイクがまかり通っていたし、今のパパ活・ママ活とか言うオッサン世代がしたり顔で嫌気する形態も、元はと言えばボクらの世代に生まれた援助交際にその原型がある。

部活でも会社でも、クソみたいな根性論がまかり通っていた。そんな時代が良かったとはとても思わない。

冒頭の明らかに腐女子感満載の若い子が繰り出した「俺はお前の友達かw」という小ボケなど些細な問題であって、それも個性と割り切れる良い時代になったとつくづく思う。

 

パチンコ・パチスロの現場も大きく変化した。

かつては、大学生にもなれば「これも大人の男が覚えるべき大切な遊び」とばかりに、なんの罪悪感も無く当たり前のようにパチンコに興味・関心を持つ人が多かった。多数派とまでは言わないが、それを許容する空気もまだあった。

それが今では、タバコと同じく「やる奴はアホ」が大多数を占めるイケナイ遊びとなった。

そして今、極一部となったパチ・スロに興じる若者は、ネットを駆使して情報を集め、勝つ為の道筋にオカルトを持ち込みなどしない。

それもそのはず。仕組みがほぼ丸裸になっているギャンブルで、わざわざ金を捨てに行く必要などない。お金を減らす事が前提なら、もっと楽しい遊びは沢山ある。

そんな当たり前の理屈を分かっていないのは業界人だけだ。今の若者は、間違いなく賢い。

 

平成後半の若者に支持されているとは言い難い遊びとなったパチ・スロは、果たしてこの先どこへ向かうのだろう。

古くは大正に起源を持ち、昭和、平成の大衆娯楽として定着してきたパチンコは、もしかしたら令和の時代に無くなるかもしれない。このブログを書きながらそんな思いに駆られた。

さりとて、何をするでもなく、パチ屋で遊んでいたいだけのオッサンは、今日も今日とて、とりとめのない稼働日記をお届けするのである。

■4/26

愛しのチャベス号(仮)が無事帰還。

あいにくの雨模様につき、この日乗る事は叶わなかったものの、カギやらフロントライトやらを買いに街へ出る。

人との待ち合わせまでの間、フラっとパチ屋へ立ち寄ると何やら面白そうなツラをした新台を発見した。

「天一の上役物、犬夜叉の下役物とか、最高すぎるっしょ!!」とCRウルトラジャンボに4千円だけお布施してみる。

残念ながら飛び込み2個で下は無しだったものの、何やら「飛び込み甘いかも?」なんて現役パチプからのLINEもあり、実際に見た目ヒドイ釘だったのに0.5個/1K飛び込んだのはそういうワケなのかな?

新台直後のまともな見た目の時であれば、ワンチャン調整ミスも狙えるかもね。ボクは狙わないけども。

  

続いては、甘デジの偽物語。ホントにただの時間潰しで座っただけなんだけれども2Kでヒットして

5000発overゲットー♪ゲットー♪

スロコーナーを徘徊してたらボナ確が優秀というだけの理由で偽物語に座ってしまい

+600枚ゲットー♪ゲットー♪

〇偽物語大好きおじさんの収支 +27.5K

ほら、パチンコ簡単よ?そこの若者もやってみないか?(悪い顔)

 

■4/27

この日は夕方より旧友との飲み会。特に忙しい日でも無かったので、早めに家を出て溝の口のパチ屋を徘徊する。

昔からこの街のパチ・スロ人口はすさまじく、我が地元とは大違いの賑わいだ。

地方から人が減っていく令和では、こういったパチ屋における地域間格差も更に加速していくように思う。

またしても、そんなどうでも良いことを考えつつ、GW初日の割にはまとも(勝てるとは言っていない)レベルの釘を物色していくと……

あらヤダ。こんな素敵なブドウが放置されている。

「俺がブドウ作ったわけじゃないしー☆」

「気づかない店側が悪いんだしー☆」

と平成初期にパチ・スロを覚えたオッサンは、この程度の悪さに罪悪感など微塵も感じず、とりあえずは千円を入れてみる。まずは27回転。

 

2千円 52回転

3千円 72回転

5千円 129回転

 

もらったぜベイビー!!

 

 

 

-10K

 

 

〇甘シンフォギア

通常 739回転 初当たり5回 4R 8 8R 1 12R 1 15R 1 26.2回転/K

途中、ブドウが更に積みあがって詰まり始めたので、軽く盤面を叩いたら案の定崩壊。と思ったら、再度同じ形のブドウがすぐに出来上がって、回転率復活、なんてことがあり、よくよく釘を見てみたら

この一本が結構なレベルで左斜め下にひん曲がってる。

釘の場所が場所なだけに、甘ヤマトとか甘めぞんの右スルーであった釘曲げゴトとは考えづらいし、掃除の時に引っ掛けて曲がってしまったものと思われるけども、「ひょっとしてこれ、日またぎでブドウは崩されても、釘がそのままなら毎日ブドウできるんじゃね?」という悪魔の囁きが。

もしも残っているならば、厳しい調整が続くGW中、こんな棚ぼたラッキーにあやかったところでバチは当たらんだろう。

結局、その後確かめには行っていないので結末は分からないけれど、気付いたお客さんがいるならば、回るパチンコの楽しさが少しは体験できると思う。

例え、負けたとしても。

 

平成最後の稼働を勝利で締めくくれなかったのは残念だけれど、元よりベースは暇つぶし。

そんな中でも、単なる遊びではなくセコく勝つ為の勝負事として、令和になっても上手い事パチ・スロと付き合っていきたいと思う。