時刻は午後7時過ぎ。朝から散々AT・ART機を打ち、収支は-5k、もう打てる台はない。誰でもこうゆう状況を経験したことがあるだろう。あなたならどうする? 負債も少ないし、まぁいいかと店を後にする人もいれば、いやいやココからだと別な台を打ちなおす人もいるでしょう。私自身、翌日に朝からの仕事を控えていたりするとここでヤメたりすることもあるのだが、ほとんどの場合、無意識に座ってしまうのだ、あの台に。そう、ジャグラーに。

先日、地元のホールで同じような場面に遭遇した。そして、座ったのがマイジャグラー3。地元ホールの設置台数が多いというのもあるのだが、ジャグラーシリーズのなかでも比較的人気が高いように思う。私は、収支をプラマイゼロにすべくサンドに野口を投入しつつ、マイジャグラー3の魅力について考えてみた。

ポップな筐体にコミカルなサウンドという誰もが打ちやすい雰囲気を醸し出すこの台は、その見た目とは裏腹に波が荒い。もちろん、ノーマルタイプなのだから、ボーナス出現率がほんの少し偏っただけでも全く違う結末を迎えることになるというのは理解している。それでもこの台は、他のノーマルマシン以上の荒さを持っていると私は感じる。そして、その荒さが故、この台を打つ人は不安になるのだ。

「次のペカリはいつだろうか。」と。

他のジャグラーシリーズと最も違う点は、GOGOランプが中央に配されていることだろう。しかも、このGOGOランプ、点灯していない時は、真っ暗なのだ。他のどのジャグラーシリーズは、ランプ消灯時にも”GOGO”の文字を見ることができる。しかし、この台だけは、まさに深淵。なにも見えない。それがまた打ち手を不安にさせる。本当にランプはそこにあるのだろうか、果たして光るのだろうか。私も200G、300Gとハマリ始めると「もう2度とペカらないんじゃないか。」と不安になってしまうことが多い。それでも、この台がみんなから愛される理由は何だろうか。

そんなことを考えながら打っていたら、私の台のGOGOランプが淡い光を放っていた。そして、私は安堵した。

そうだ。この台が愛される理由はコレなんだ。岸に辿り着けるか分からない夜の海の中、一人寂しく船を漕ぎ進める私たちに灯される淡い光。私たちプレイヤーにとって、このGOGOランプは灯台なんだ! そこに確かに存在してくれた。そして私を暗い闇から救い出してくれた。不安に包まれた中に突然もたらされる安心、これこそがこの台の魅力なんだ。

そんな答えに行き着いた私は、静かにREGを揃え、台から出てきた数十枚のコインを飲ませたところで家路に着いたのである。

さて、そんなお話はここまで。来月からはもっと深く、時には実戦データ等も載せながらパチスロの在り方、勝ち方について追及していくコラムに変化する。

もう、最近嫌なことしかない私もここまで来たのだから徹底的に追求し、皆様にお届けするつもりだ。

 

 

時には秘蔵写メも・・・・・・・・・・なんてね。