より分かりやすい動画はこちら↓↓↓

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?274523-274523-fl

 

ツイッターの本文にある通り、伝説級の誤審。ビックリ。もうビックリすぎて逆に草生える。

幸いと言うか何と言うか、0-2のシチュエーションでこんな誤審をかまされたにもかかわらず、そこから湘南ベルマーレはアディショナルタイム(ロスタイム)のゴールで3-2とひっくり返す劇的な逆転勝利。素晴らしい。サポじゃないけど、90分走り続ける湘南スタイル、大好きだ。

んで、趣味でサッカーの4級審判を取得したり、社会人サッカーの実際の試合の笛を吹いたりしたことがあるボクが、この件を通じてパチ業界に対して感じたことを、今日はちょいと語ってみたい。

途中から、「これブログか?」と自分でも思わないでもない長文が発動しているが、気にせずいってみよう。

まず、件の誤審は、あってはならない事が起きてしまったのは間違いない。誰がどう見てもゴールだし、仮にボクが副審をやっていたとしても

「え・・・入った!入ったよ!!??」

って旗をセンターサークルに向けて走ることが出来ると思う。

ホントに主審・副審の両方が見てなかった(偶々ネットインの瞬間、物理的に見えないポジションにいた)んだろうね。と思ったら……

副審メチャクチャ見えるwwwwそして、見てるwwwww

何しとんねん……

少なくとも主審・副審の双方が大反省しなければならない事案だし、そこに異論がある人はいないでしょうね。

 

一方、人間が裁くものである以上、サッカーに限らずどうしたって誤審はある。中でもサッカーは、ルールが曖昧なところも多く、主審のさじ加減に委ねられるところが多いから尚更で、微妙な判定が議論になることが多い。この誤審はそれとは違うけども。

ただ、こういった事がある度に思うのは、1つの事象だけを見て物事を論じてはいけないという事だ。

この件に関しては、主審・副審ともに確実にペナルティが下される。では、その審判を級別に分けて管理・派遣している大元である日本サッカー協会の責任は?

誤審を無くすという目的のために必要なのは、個人を誹謗中傷する事では決してない。

JリーグにVARが導入されていない理由

2018年のW杯で大いに話題になったVAR(ビデオアシスタントレフェリー)という制度があるが、Jリーグはまだそれを採用していない。

もしVARが採用されていたら、確実にこの誤審はゴールとなっていた。「なぜVARを採用しないんだ」という批判が出てくるのは当然だろう。

では、現状がどうなっているかと言えば、日本でも今年のルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)決勝トーナメントからVARの採用が決まっている。

しかしリーグ戦においては、DAZNのコンテンツの一つである“Jリーグジャッジリプレイ”に出演した審判員によると

「シーズン途中からのVAR導入は公平さを欠く」

との理由から、どんな誤審があったとしても、今シーズンのJリーグで途中からVARが導入される事はないとのことだ。

そこには一定の説得力がある。

そして、それを知っていれば、今回の誤審をもって「VARをなぜ導入しない!」という批判が的外れな事が分かる。

 

ではなぜ、シーズン当初からリーグ戦に導入しなかったのか。

日本でVARを導入するには、費用の面よりも、各スタジアムの施設面、派遣できる審判員の数、VARを運用する為のノウハウなどの問題が大きい。

スタジアムはそもそも自治体の持ち物である事がほとんどだ。

指定管理者制度を取っていても、上記の様なモニタールームを作るにはお金も根回しも必要で、何事も進めるには時間がかかるから、未だにJリーグではVARが導入されていない。

中でも、審判員の問題は根が深い。まず審判の数が圧倒的に足りていない。

Jリーグで笛を吹く事ができる1級審判員は2019年現在、全国に212名(プロフェッショナルレフェリー含む)いるが、Jリーグで実際に審判員をするのはこの内の158名だ。

JリーグはJ1~J3まで合わせると週末に全国各地で最大27試合が行われる。

VARを導入すれば、1試合あたり最低でも6~8名程度の審判が担当する必要がある。

Jリーグが決めている158名ではなく212名をフル動員してもギリギリな上に、審判員は別の仕事を持っている人がほとんどだから、フル動員すること自体が現実的ではない。

更に付け加えておきたいのが、審判員の待遇面・心情面だ。

Jを捌く1級審判になるまでの道のりは長く、その道程はほぼボランティアだ。

そして、漸くJ1の主審を担当できるまでになっても、それで生活が出来るほどの手当てもない(J1の主審で1試合12万円 副審なら6万円)。

実際、ピッチの中で審判をやったことがある人なら分かるが、選手は平気でウソをつくし、選手・観客・時に子どもの保護者からも、一つのミスについて心無い罵倒されることも少なくない。そして、感謝される事はほぼない。

そんな、マゾみたいな仕事を目指す人・やり続けられる人はそう多くない。だから容易に審判を増員することも出来ない。

審判員の数が足りない背景には、システムの問題に加えて、サッカーを見る側・やる側の審判に対するリスペクトの欠如という大問題もある。

前進のサッカー界 凋落のパチンコ業界

ただ、日本サッカー界は、少なくともこのような誤審を無くすためにVARを導入する方向で動いてはいる。審判員の育成も大きな課題として取り組んでいる。大きなミスを犯してしまった審判団への対応も、早々に日本サッカー協会が主導で臨時審判委員会を開き発表した。

そこは一定の評価をすべきだろう。

VARの話一つを見ても、どこに問題があり、解決の為にどうすれば良いか、という道筋は見えている。

サッカー界にはガバナンスがあり、歩みの早い遅いはあれども、組織として改善に取り組んでいる。

パチンコ業界が絶頂期を迎える平成初期、プロリーグすらなく、W杯など夢のまた夢だったサッカーをやっていた人は660万人(協会登録数)いた。パチンコファンは3000万人いた。

それが、今やほぼ同数の900万人ずつだ。サッカーは競技として取り組んでいる人の数だから、ファンの数はそれよりも遥かに多い。

平成の時代、サッカーは冬の時代も乗り越えて、国民的コンテンツの一つとなった。その一方でパチンコ業界は、衰退の一途を辿った。

勿論、スポーツとギャンブルを同一線上で語る事は出来ないが、興亡の理由を探る一助にはなると思う。

ガバナンスなきパチンコ業界

パチンコ業界は、あくまで民間企業の集合体であって、利益追求が各企業の至上命題である以上、競争がまずありきだ。

必要以上に業界ピラミッドを形成する必要はないし、それは、メーカーであれホールであれ、メディアであれ同じだ。

一方で、パチンコ業界は遊技と言う建前の下に成り立つギャンブル産業であって、ソープランドやピンサロ、雀荘と同様の風俗産業であり、社会通念上はグレーな存在であり、スポーツのような健全性を持たない。

一部の自分をコントロールできない人間の欲望・本能を掻き立て、それが行き過ぎれば社会秩序を乱す危険な産業だ。

だからこそ、過度の競争がNGになる特殊な事情がある。

 

そんな事情を持つパチンコ業界の統制の実情はどうなっているだろうか。

まず、パチンコ業界のトップは言うまでもなく警察行政だ。ただ、警察は行政組織である以上、必要以上にパチンコ業界へ介入することは、民事不介入の原則、三権分立の原則、民主主義の原則に反する。

だから、業界側が自主的にコントロールしなければならない。そして、パチンコ業界には以下のような団体がある。

 

 

上記の全国規模の団体に加えて、47都道府県の全てにホール組合がある。

少々多すぎるようにも思うが、いずれにせよ、この中で唯一の横断的組織である日遊協が、一定の権限を持ち、業界の行き過ぎた競争やルール違反者に対し、待ったをかけられる存在でなければいけないように思う。

他方、昨今盛んに問題視されている広告関連に対して、最も敏感でなければならないPAAは、以下のように言われている。

出典:パチンコ・パチスロ.com

同じ業界内部からこのような声が上がる時点で、PAAの存在意義が疑われても仕方ないし、その上に立つべき日遊協の是非も見つめ直す必要がある。

では、日遊協が何をしているのか、HPを覗いてみた。

日遊協のHPには、5か月で13本のお知らせしかない。そして、中身は業界向けのものばかりだ。

SNSの情報発信が当たり前のこの時代に、ツイッターアカウントもない。これでは、ファンには何も伝わらない。

時代のスピードに後れをとっているのは明らかで、前述のツイートのような抜け道探しに対し、警察行政の動きを待つまでもなく業界が自主的にペナルティを課せない時点で、大元の組織作りに失敗している感は否めない。

業界がかかえる諸問題の解決には、抜本的な組織改革が必要なのではないか。

その上でなければ、遊技環境をより良くする為の行政や政治への働きかけなど、ファンにとって空虚に響くだけだろう。

業界のリーダーはどこにいるのか?

勿論、業界がこれまで努力をしてこなかったとは微塵も思っていない。

以前、業界ニュースの一つとして、現役店長楽太郎さんのブログを引用させて頂き、北沢事件を取り上げたことがある。

パチンコ業界にも、時代・時代に業界の為にと、文字通り身を粉にした人がいた。

では今はどうだろう?現実問題として遊技人口が減り続けている現状をどうやって変えようとしているのか。その道筋がどうにも見えてこない。

それでも残るファンや業界人から、パチンコ業界に嘆きの声が上がっている今だからこそ、求められているのは私益ではなく大義の為に旗を振るリーダーなのではないか。

何をするにも足並みの揃わない、組織構造から見直すべきではないのか。

以前からずっと、そう思っている。

それが出来なければ、コアなファンも業界人も、胸を張ってライト層・新規層をパチンコに引き込むことなど出来ない。

 

結局のところ、栄枯盛衰にはそれ相応の理由がある。

そして、それはたった一つの大誤審や、1店舗や1動画媒体の抜け道探しのような、小さな事象だけがもたらす結果ではない。

本来、1打ち手でしかなく何の責任も持たない自分が、このような事を書く資格はないとも思う。

けれども、パチンコに対する愛情がまだ残っているからこそ、自分に出来る事として、今日もホールへ足を運び、こんな駄文を綴ってしまう。

■5/19

母の日・父の日プレゼントをせがむ両親のプレッシャーに負け、街へ出る。

日曜日の繁華街で特にイベントも無い回収日。普通なら打たない日だ。

けれども、ここまで長々と偉そうに業界に文句を垂れたからには、空いた3時間ほど、勝算の無い勝負に身を投じるのもたまには悪くないだろう。

そういう時は打ちたい台を打たなきゃね。

5スロのツインブレイクに着席して、千円を入れる。

……

滅茶苦茶モヤる。

ちがくね?それはちがくね?オレ。

たかだか3時間。設定1で3K程度のマイナス期待値。

それすら受け入れられず、5スロでヒヨってしまったのは「非等価店でこの状況で勝てるわけなかろうもん」という元パチプゆえの悲しい性だと思うのだが、今日ばかりはこのモヤモヤを残してはいけない。

20スロに移動。

 

Aスロツインで勝負じゃ!!

 

しっかりハマる。

 

そうそう、コレコレー!!(吐血)

 

でも、その後チョロっと当たった。曲選びに夢中になって全然回してないけど、楽しかった。

 

ー7K

 

よし、今日のミッションはコンプリートだ。

クルミのツンとセクシー画像、そして7Kのお布施をもって、業界人の皆様への無礼な発言の数々を何卒お許し頂きたい。