パチ7で書いてしまいましたが、前回の悠遊道コラムがアップされた日に、ホールで実機を触ってきました。「久々に遊技する日」は、ひとつの区切りにできるだろう。それを心の拠り所にしてきましたが、第二波の兆候が見え隠れ。予想はしていましたが、そうは簡単にいかないものですね。

ここまでの自粛期間中、各所のコラムを通して一本のシナリオを描いていました。前半は、今すぐ打ちに行きたいと思わせない座学や昔話。後半は、コロナ禍に思うことや自分が再開するときの大義名分と、読者さんへの注意喚起。そんなことを中心にしてきました。

そこにきて“withコロナ”への移行が見えているところでの足踏み。第二派がきてしまったらコラムのネタをどうしよう。読者のみなさんも気落ちしているであろうご時世だけあって、割と自信のネタから使ってしまったぞ。

ということで、今回は私も足踏みして古い機種の小ネタというか変化球的な視点を書きたいと思います。コロナ禍の話を書くことに飽きてきたというか、気を遣いまくって大変なんですよ……。久々に、伸び伸びさせてください(笑)。

○実は4号機がイレギュラーパターン

今から約15年前にパチスロは5号機時代を迎えたわけですが、その最初期に思っていたのは「2号機に似ている」ということでした。2号機は今から30年前、1990年頃のレギュレーションです。私がパチスロを始めた時期の機種たちですね。

初期5号機は今のようなAT機がなく、ボーナス(+RT)を中心としたゲーム性となっていました。5号機で不評だったのは、BIGが払い出し枚数管理となったこと。しかし、リプレイハズシなどで大きく枚数を変えられた“期待値方式”を採用していたのは、長い歴史で4号機だけだったのです。3号機の『ミラクル』とか例外的な機種は一旦忘れましょう(笑)。

 

ほとんどの2号機の特徴は、ボーナスを完全確率で抽選している。BIGは枚数管理。通常ゲーム中に小役の超高確率ゾーン“フルーツゲーム(3号機では廃止)”を搭載することができる。この3点でした。フルーツゲームをリプレイ高確率のRTに置き換えたら、5号機とゲーム性が一緒ですよね。非常に親和性が高いのです。2号機時代はリール配列や制御がまだまだで。液晶も付いておらず、いまどきの方から見れば退屈だとは思いますけど。

 

○2号機に『スカイラブ』とそっくりなシステムが!?

 

5号機初期の名機『スカイラブ』。ボーナスは完全確率抽選の差枚数管理。チャンスゾーン到達で、RTに1/2で突入。そこから50%でRTはループします。

これと似たシステムを採用している2号機『アニマルG』がありました。ややこしいですが、有名なのは『アニマル』のほう。2号機で禁止されていたボーナス抽選の“吸い込み方式(差枚数到達でボーナス抽選)”を採用していることが発覚し、検定取消処分※行政の指導により撤去・改修へ。その改修で登場したのが『アニマルG』です。

ボーナスは、完全確率抽選の差枚数管理。吸い込み方式は、小役の超高確率ゾーン=フルーツゲームを抽選する天井として残りました。天井からのフルーツゲーム当選率は約1/2。ループ率は約50%。ボーナス後に即チャンスゾーンとならない以外は、まったく同じなのです。

『アニマルG』は、不遇で終わりました(内部を『アニマル』に戻されたりもしました)。また『スカイラブ』は5号機の遊技機規則を正面から受け止めたからこそできた仕様とも思っています。なので『アニマルG』を参考にしたことはまったくないと思っていますが、偶然の一致としてはかなりのもの。私がパチスロを始めた2号機ライクだったから、初期5号機をすんなり受け容れられたのかな……と自己分析していたりもします。

 

昔の機種を打つと、そんな自分の好みのルーツを発見できたりすることもあるので、早く大手を振ってスロゲーセンにも行けるようになればなあ。今回のコロナ禍はスロゲーセンにも大きな影響を与えています。パチスロの歴史を守ってくれる場所も大切にしたいところ。それこそ大半の 5号機も、もうスロゲーセンでしか打てません。

知らない機種は、どんなに古い機種でもその人にとって新機種です。知っている機種でも、今の知識で見ると新たな気付きがあったりするものです。5号機世代のノーマル+RT好きで、もっとリールはシンプルにアツいほうが良いと思っている方は特に、スロゲーセンでは2号機をオススメしたいですね。まあ、安心できて気が向いたときにでも。