前回の新型コロナの話を書いているのが楽しかったので、本来月一のコラムを謎に週刊コロナとして今週もお送りしてしまおうかと(笑)。

 

今回のお題は「マスクの使い方」です。

前回のコラムでマスクの使い方について書いてみました。

マスクは感染している人が広げないためのものであって、感染していない人が感染しないためにするものではありません…基本的には!

 

…と言うのも、実は感染しないためのマスクも存在するのです。

それがN95やN100と言われる医療用のマスクです。

大雑把に言うとN95は正しく使えば95%ウイルスの侵入を防げて、N100なら100%防げる…という優れもの。

ただし、ものすごく息苦しいらしく、普段使いには全く向きません。

空気感染する病気にかかった患者の手術など、確実にウイルスがいる状態で短時間使用するためスペシャル装備になります。

ガチャの☆5装備みたいなものです。

ちなみに、ポロリも装備したことはありません。

 

しかし、もしもこのマスクを使用していたとしても、その扱いが間違っていたらまったく意味をなさなくなります。

まず、顔に合ったマスクをすること…これは横からのウイルスの侵入を防ぐために必須です。

また、人混みを抜けてマスクを外すタイミングがあると思いますが、その時にマスクの口に当たる側を上に向けて置いたり、下に向けて置いたりしたらアウトです。

上向きだとウイルスが飛んできてそのままついてしまうし、下向きだと置いた場所にウイルスがいた時に汚染されます。

口に当たる方を内側にして、折っておきましょう。

また、マスクに触る際には手洗いをしないと、手が汚染されているかもしれません。

 

これだけのことをしていても感染は防げません。

なぜならウイルスは粘膜から感染するので目も覆わないといけないから…ゴーグルの着用必須です。

もうね、無理ですよ(笑)。

あまり神経質にならないことをオススメします。

 

さて、マスクについてもう少し掘り下げましょう。

通常我々の使うマスクですが、当然呼吸するための穴があります。

その目の粗さと、細菌やウイルスの大きさってどれくらいだかご存じでしょうか?

マスクは網のイメージでそこにウイルスたちが引っかかってくれないと意味がないわけですが…。

 

一般的に細菌やウイルスの単位には㎛(マイクロメートル)と㎚(ナノメートル)が使われます。

1㎛は1000㎚です。

つまり、㎚は㎛の1000倍小さいというわけですね。

今回は分かりやすく、小さい方の単位(㎚)に合わせてマスクの目の粗さとウイルスの大きさを考えます。

 

インフルエンザウイルスが100㎚、今回の新型コロナウイルスは20~30㎚だそうです。

新型コロナウイルスがかなり小さいことが分かると思います。

それに対して…マスクの目の粗さは大体5000㎚になっています。

インフルエンザウイルスでさえ、50個が横並びで通れる大きさ。

 

これは絶望しかない…と思うのは早計です。

前回のコラムで書いた通り、インフルエンザもコロナも飛沫感染しかしません。

人が話したり、咳やくしゃみをしたときに出る水滴の粒子…飛沫は、大きさが5000㎚以上あるんです。

つまり、マスクをしていれば飛沫が口に入る(または出る)感染を防ぐことができます。

 

…と言っても、感染者がくしゃみをして飛沫が飛んでいるところを歩いたら、目から感染するし、それを防げたとしても服や手にウイルスが付いているのでそこから感染する可能性もあるのですが…。

 

マスクをしているかどうか以上に気にして欲しいのは、多数の人が狭いところに集まらないことと、換気をすること。

韓国やイランで感染者が1000人を増えていますが、これは宗教儀式で狭いところに多数の人が集まったこと、またその人たちが巡礼で各地に移動していることが大きいようです。

2月の末に政府から大勢の人が集まるイベントの自粛と、学校の休校が要請されましたが、それは韓国やイランと同じことが起こらないように…という措置のようですね。

 

それなら会社を休みにしないと意味がないだろうって意見も見受けられますけど、日本は法治国家なので法律で決められた以上の制限をかけることはできません。

学校は文部科学省の所管なので休校(あくまでも要請。拒否している地域もあります)になりましたが、自由な経済活動を保証している以上これ以上の対応はできないでしょう。

 

不要な集会は避けつつ、しかし一定の経済活動は続ける…で、時間を稼いで、ウイルスが活動しにくい時期を待つしかなさそうですね。