この春の企画として、40年の私のパチンコ史の中で、ターニングポイントとなった4機種を選びました。

【起】 ラッキーブラボー (1982年 平和)

学生時代は主に、ゼロタイガー、グラマン、キャプテンなどの羽根物を打つことが多かったです。貸し玉200円単位の貧乏学生には、まだ敷居が高かったフィーバー(当時はデジパチのことをこう呼んでいました)でしたが、これが好きだったパチ友の影響で、触る程度に打っていました。やはり200円単位で。

回る台が良い台なのは分かっていましたので、下見として通路を歩きながら保留ランプの点灯具合を確認。3つ以上点いている台を把握し、2周目は、と台の絞り込みを行ったりしました。

そういった工夫をすることにより、パチンコは勝てるモノ?という思いから収支を付け出しました。そして夏休み、里帰り中のM店で平和のブラボーシリーズの新作、「ラッキーブラボー」で、しっかり天の下の入賞口を狙えば左下のチューリップと連動しているため玉が減らない台が見つかり、確実に収支が上向きました。

数字だけでなく、折れ線グラフ化したりして、以降、38年間パチンコ収支を付ける価値を与えた機種、となりました。

 

【承】 テンプター (1984年 京楽)

虫食い状3つ穴回転体付きの権利物、テンプター。4000個定量(打ち止め)のルールでしたが、自身で初めて攻略、ともいえる打法を見つけることができ、仕事帰り中心に外されるまでの2年間お世話になりました。

まだインターネットはおろか、パチンコ雑誌も無い時代ゆえ、誰も同じ打法をする者がなかったゆえの長期稼働。

その後、パチンコ雑誌から紹介された攻略機種についても多々お世話になるのですが、得てして短命であり、やはり個人的元祖はこの機種。回転体付きの台は狙い打ちができる、きっかけの機種でもあり、狙い打ちの精度を上げる技を身に着けることもできました。

 

【転】 ブラボーキングダム (1992年 平和)

必勝ガイド誌から、単発打ちによる強烈な連チャン促進打法が紹介され、これに乗っかって実機を購入。初当たりを早く取る「しらみつぶし打法」も工夫したりもしました。雑誌購読だけでは分からなかったこともいろいろありました。

大半のお店が直ぐに撤去したり対策をする中、攻略打法OKのお店が登場したことも大きかったです。やがて、連チャンしない台も登場しましたが、外面で判断ができたりしました。

会社のパチ好きがお昼に集まって、各地域の情報を共有し、ワイワイやったことで広範囲の状況が把握できたり、パチ友の輪が広がりました。特にケンケン氏とはこの機種がきっかけで、今に至るまで交流が続いています。

 

【結】 スーパー海物語IN沖縄桜ライト (2010年 SANYO)

年を追うごとに攻略系の機種が減り、演出が華美になるCRデジパチが巷に溢れつつある中、2002年の新海物語以降は海シリーズを打つ機会が増えました。

時間効率が良いこと。お店が大量に導入し看板機種として、またイベントとして甘く使ってくれたりしたこと。

大海物語、スーパー海物語、沖海など歴代の海シリーズなど、左右対称ゲージゆえの右打ちが有効なことも含め、高稼働になる中で代表的機種となったのが「スーパー海物語IN沖縄桜ライト」。

全国的な設置は多くありませんでしたが、ライトタイプゆえ仕事帰りの夜パチにも適して、出玉の釘も抜群だったために海シリースで最も収支を上げることができました。

現在でも甘の海シリーズを打つことが多いのですが、稼働時間や収支、そして1店1機種把握の集中度合いにおいて、この桜ライトがパチンコ人生の結で間違いない、と思っています。

 


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