初心者や年配客に優しい機種の代表のように扱われることが多いジャグラーですが、実は技術介入機の側面も併せ持っていることを皆さんはご存知でしょうか?

たとえば通常時。初代ジャグラーからファイナルジャグラーまでの4号機には差枚数カウンターが搭載されていたため、通常時をフリー打ちで消化して小役(主にチェリー)を取りこぼしても、正規の小役還元率を下回った場合には小役補正機能が働いて補填してくれます。それでも、ビッグを引くタイミングによっては補正しきれないケースもあるんですが(小役高確率状態中にビッグを引くと差枚数カウンターがリセットされる)、丸損になるよりマシですね、ええ。

一方、現役の5号機ジャグラーには小役補正機能など搭載されておりません。もちろんこれは他の5号機も同様につき、ジャグラーに限った話じゃないのですが、当然のことながら毎ゲームの小役目押しが必須となります(ただし、ベル&ピエロを逆押しで全フォローするのは時間効率が悪いため順押しチェリー目押しがベター)。

そして、仮に3回に1回の割合でチェリーを取りこぼした場合、1日に約60個のチェリーをロストする計算になるから怖い(6千G×33分の1で算出)。チェリーの払い出しは4枚ですから(3枚掛け&角チェリーの場合)、本来得られるはずだった240枚を丸ごとドブに捨てているようなものです。

また、ボーナス成立後に当該絵柄を入賞させる場合、1枚掛けかつ中押しで「当該ゲームで小役フラグが成立していないことを確認」した上で揃えるのが基本です。ジャグラーは基本的にボーナス優先制御ですから(一部に例外あり)、仮に1枚掛けでブドウが成立していた場合、そこでボーナスを揃えにいくと14枚の配当を捨てることになります。

ビッグ中に関しても、アイジャグ系とハッピー系はチェリー目押しが必要です。これらのシリーズは通常時と同じ確率でチェリー・ベル・ピエロが抽選されており、ベル&ピエロは無視するとしても、毎ゲーム約33分の1で成立するチェリーは確実に奪取したいところです(取りこぼした場合は1回につき2枚の損失)。

 

以上のように、ジャグラーは結構な技術介入機でもあるんですよ。

でもって、私自身は5号機ジャグラーが大の苦手だったりします。誤解のないよう最初に言っておきますが、これは決してジャグラーをディスってるわけじゃありません。現実に4号機ジャグラーはそれなりに打ち込みました。

ではなぜ私は5号機ジャグラーが苦手なのかというと…勝てないんです。まともに勝った記憶が一度もない。それでも、初代アイムジャグラーEXが登場した当初は、めげずに打ち続けたんですけどね。何度チャレンジしても勝てないとなると苦手意識も芽生えます。しかも、この頃は4号機時代の最末期で、ホール側も5号機の未来を担うジャグラーに期待して、高設定を多投していた時期でした。当時、私は中野区の某店をネグラとしていたんですが、少なくとも何度かは高設定を掴んでいたはずなんですよ。にもかかわらず結果が出ないということは、これはもう相性が悪いとしか考えられない。いや、相性なんて「結果から見たオカルト」に過ぎませんけど、こうして私はジャグラーに苦手意識を持ったまま現在に至るんです。

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これは当時の写メ。撮影日は2007年1月17日となってました。くしくも丸13年前ですね。

 

 

ところで、去る1月7日に、北電子が都内港区のコンラッド東京でプレス発表会を開催し、同社として初の6号機となる「アイムジャグラーEX」を発表しました。機種名を5号機の初代アイムと同じにしたのは、同機種の大ヒットにあやかろうとしたのだと思います。

気になる基本スペックは、BR合成確率が1/127.5~1/168.5となっています。5号機のアイジャグに比べて全体的にボーナス確率が引き上げられていますが、その代償にボーナスの獲得枚数が大幅に削られて、ビッグは252枚、REGは96枚と、現行ジャグラーに比べてかなり見劣りするのが特徴です。

ただし、これは6号機ボーナスタイプにおける最高スペックにつき、慣れてしまえば気にならなくなるんじゃないか…とも思います。だって、4号機から5号機に移行した時も、ビッグの獲得枚数が大幅にダウンしたわけで(ファイナルジャグラーは約375枚。アイムでは約325枚にダウン)、それでも結局はプレイヤーに受け入れられましたからね。

 

もはやボーナスタイプに未来はないと各所で言われていますが、果たして、6号機ジャグラーはボーナスタイプの救世主となるのか?

苦手意識を払拭する良い機会なので、私も今度こそは乗り遅れまいと思います。

 

 

追記

個人的に最も打ち込んだジャグラーは、2002年に登場した4号機「ハイパージャグラーV」です。この機種には複数の予告音が搭載されており、リール始動時のフラッシュとの絡みでボーナス成立の期待感を煽る仕様でした(無音はビッグ確定)。ただ、フラッシュの対応役がボーナス・ベル・ピエロだったために、「第3停止でペカらなければ小役の取りこぼしが確定」という、非常に嫌味な機能になって一般客の人気を得られず。個人的には当該予告の発生時に逆押しで7を狙い、「ベル・7・BAR」の停止から中でベルを蹴る2確目が大好きでした。