必勝ガイドの名物ページである「勝者に学べ」は残念ながら終了してしまいましたが、個人的には切り取ってスクラップにするほど好きなページでした。

安田プロとお会いし、対談してみたい。ミーハーな私は今から10年前、思い切って応募をしました。そして数か月後、メールでまさかの採用の通知に舞い上がったものでした。

2009年5月9日 高田馬場のコスモ前、15時集合!

好天に恵まれた当日は早朝、車で出発。米原で新幹線に乗り換え、途中で神奈川のパチ友と合流し、共に高田馬場へ向かいました。

まず、有名なトウヨウへ。そして白夜社を拝見後、コスモ前でドキドキしつつ待っていると、間もなく編集の大橋さんと共に安田プロが登場!

とても若々しく感じたのを覚えています。

紹介させて頂いたパチ友とはここでお別れし、近くの喫茶つかさへ移動。対談時はココと決まっているという、初夏の光を掻い潜り、落ち着いた奥のテーブルにて対談が始まりました。

用意した数々のパチノートと共にお話しする内容を準備していましたが、パチプロの知り合いが多いと思われたようで、対談の本筋から何度も脱線し、いろんなパチンカーの話で盛り上がりました。

私の興味ある話を提供し、緊張を解す気遣いをして下さったんだな、と感じたのはずっと後のことでした。

登場したパチンカーは、DOKさん、ニンニンさん、まこっちゃん、修さん、ビーノさん、ヒヒーンさん、和泉さん、オノさん、小池さん、田山さん、コウアンさん、ゼットンさん、アニキさん、トヨマルさん、ヨースケさん、額さん、丈玄さん、クライフさん、アリトさん、リスキー長谷川さん、ら盛り上がって当然のメンバー。

勝者に学べに出てもらった方は全て覚えている、とのことでした。個人的に親交のあるたいがー山本さんは、10年前TVチャンピオンでお会いしたことがあり、元気にされてるか気にされて、宜しく伝えてほしい、と言われました。

この対談で話した事は今も鮮明に覚えています。少し箇条書き風になりますが羅列させてください。

翌日はパチンコ博物館へ行くことお話した際は、牧野館長に、所持してるスーパーセブンを引き取ってもらえないか聞いておいてほしい、とのご依頼がありました。

機種についても、エリちゃん、ボルテックス、レクサス、牙狼、イヤミ、クルリンンポイ(これは私ではなくまことさんが得意とされてました)などが取り上げられました。

店員の目を気にするのは、エリちゃん、イヤミくらい。これからは等価で牙狼がねらい目になる。小細工で出玉を取れる台があるが、私ならすぐわかると思う(カイジざわ の話だったかは?)。

本筋の話では、「一人称はどうするか・・私」、「関西弁にするか・・・しない」など。

初期に打った台、個人的名機など筋に沿った話から、また脱線(笑)し、安田さんのここでは書けないプライベートなお話も。

1度だけ事務所に連れていかれたことがあった、その理由もお聞きしました。

店員の会話で「安田プロが来てるぞ」「それ誰?」とか聞こえたとか。

あからさまに自分の台の釘を見られるのは嫌(親交深い和泉さんも同意見)とか。

もう自分の時代ではなくなったし、これからは若い人の時代になる、今後TV実践番組には益々出ないと少し寂しいお話に「今後、5本の矢になることは」とお尋ねすると、即座に「それはないです」。

先ほどのお話と違い、新人ライターを採用せず、ココ(3本の矢、はガイド誌専属3人のライター執筆の名物ページ)は3人で行く強い意志を感じたものでした。このページでは、実践店は伏せ、機種かぶりしないよう、また勝つことの難しさを強調するようにされているとか。

その他にもベテラン65歳プロとの交流の話、ライバル誌の優れた面は攻略情報の早さ、先行発売日を利用した先行攻略、2ちゃんでの書き込みの話、今のパチンカーは時短中の止め打ちは皆するようになった、古参店長など出玉データは重要視しないケースあり、昔のイケイケ時代、私の名は聞いたことがあった、etc

私が勝ってるのはパチンコが好きだから、の話に大きく頷かれたものでした。

尽きることのない話に、横でずっと聞いてられた大橋さんは「パチバカ同志の話長っ」と思われてたのでは……。

私にとっては、あっと言う間でしたが、時間にして4時間の対談になりました。

そして安田さんが大橋さんに「帰っていいよ」。このあたりに大御所の貫録を感じたものでした。しっかり、サインも頂きました。

すっかり夜のとばりとなった中、お別れ後は新宿へ移動し、ファフナー設置店へ行って、「監視中」のタスキ付けた店員うようよの状況に目を丸くし、ホテルチェックイン後は直ぐに対談での内容を箇条書きにまとめると、その数76に及びました。

この日のことは今でも忘れない良い思い出。出演料は交通費を賄えるものではありませんでしたが、2009年7月号に写真付きで掲載されたこの日の経験は、お金には代えられない貴重なものでした。

■じゃじゃ流パチンコ川柳

「御大と 語らう時間 夢心地」