以前の講座で止め打ちに触れた時に書いたかもしれないけれど、技術には才能の個人差がある。
実は悠遊道に関わるスタッフの中で、一番止めたりひねったりが上手いのはシステムエンジニアの「しぃ君」という人だ。
現在プロが使う技術介入のほぼ全てを上手にやれる万回転をして、「本当にできる人は努力の意識すら無く、チャチャッとこなしてしまう」と言わしめるくらいだから。

羨望ですなあ。自分なんて電チューの開放パターンが不規則になって脱落しかけ、開放が複数パターンでまたアタフタ~ひねり打ちのマスターにもずいぶんと時間が掛かったから。

ただまあ、持って生まれた物で戦うしかないのが人間。妬んだところで出玉は取れないのだし、神様が良い台を教えてくれるわけではない。
才能の差は何かしらの努力で埋めるのが唯一の道でしょう。

その一つは場数。できないなら、余計に練習しましょうってことです。
自分のような凡人も、海で使う「3個(4個も)でひねる」なんてのは、何年もやっていて、盤面に飛んだ玉数を見ずに感覚でやれてますので。

もう一つはコツ作りだと思ってます。
感覚の世界は天才ほど有利ですが、理屈で考えてそれをこなすのは誰でもある程度は可能ですから。

・止め打ちだと、打ち出しまでのタイミングを
1  2  3 で取るのと
タタタタ、タタタタ、タタタタで取るのでは精度に大差が出ます。タイミングは細かく取る方がズレにくい。これは音楽をやっている自分が保証しますよ。
・均一なタイミングでない打ち出しも、コツは作れます。
ランプや音を見るのも一つの手だし、「玉がここまで落ちてきたら打つ」なんてのが通用する場面もある。

そういえば、ファフナーの攻略が流行った時、何人ものプロがさも自分は特別なことができるなんて言い方をしてました(当時のSANKYO系のハンドルはウェイトという仕様があり、難しかったのは事実)。
でも、自分は疑り深いので、「玉を打ち出してから止めておくまでの感覚だけでなく、他の方法もあるんでは?」と睨んでいました。
実際、ファフナーの攻略やらなかった自分も、後にらんま1/2で大当り中の1個打ちの必要があり、「盤面のどこまで玉が飛んだら止める」と基準を作ってクリアしています。
店員に後ろに立たれながら、止めたのがわからないように一瞬のタイミングを調節するなんてのは神業でしょうが、そこまでしないのなら、感覚は別の物でも十分補える、ということです。

この話は釘の変化やストロークでも同じことが言えるものです。
そのうちわかりやすく例を挙げてまとめて書く予定なので、プロでない方もお楽しみに。