初心に立ち返って始めた釘読みの初歩講座。
今回はパート2として風車上を中心とした寄り釘に触れてみます。

☆自分がやっているのは、まず図のように風車の中心(釘の頭部分)と、その上のヨロイ&デジタル脇の釘で形作られるルートの出口(下の方)の位置関係を見ること。
図には点線を入れましたが、普段はじっくり見たりせずに見た瞬間の「絵」的な感覚で判断しています。

わかりやすく言うと、風車がその上の釘に対して(同じ機種でも)、
・風車が外に打たれているように見える
玉が風車の内側に絡みやすくなるので〇
・風車が内に打たれているように見える
玉が風車の外側に絡みやすくなるので×
ということです。
もちろん、これも上記2つにはっきり分かれているわけでなく、それぞれに程度があります。
けど、意識して見ているうちに、パッと判断できるようになると思います。自分自身がそうだったので。

台選びの結果は打てば一目瞭然です。
当たってからも左打ちの機種なら、時計の秒針なり携帯のストップウオッチ機能で打ち出しを一定にし(今の台は1分間に100発弱が飛ぶ仕様というのは覚えておくと便利)、何発風車の外側(または内側。少ない方がカウントしやすい)に流れたのかを数えればいい。
また、必ずしも連続打ちをする必要もなく、10発ごとの打ち出しで同様にカウントするのを繰り返す手もあります(右打ち仕様の機種なんかに向いてます)。

それから、だいぶ感覚的になりますが、自分は以下の判断法も打ちながら使っています。
・風車への絡み方を見る
同じ風車の内側へ流れる玉でも、風車の奥(釘に近い方)へ絡む時と、風車の外側へ浅く絡む時があります。
どんな台でも両方のパターンがあるのですが、前者は寄りが今イチ、後者は優秀なことが多い。カウントまではせずとも前者が多く感じる時は要警戒だ、と。

・風車に絡んだ後の玉の飛ぶ距離を見る
寄りが良い台は風車から遠くへ玉が飛ぶことが多いです。風車から飛んで、初めに釘にバウンドする地点を見れば、これはわかりやすい。
これも先の風車への絡み方同様、毎度同じ玉の飛び方はしないのですが、距離の長短の振り分けで見る。ぶっちゃけ、遠くまで跳ねた玉(良い玉)を基準にするのがいいでしょう。

☆次は玉が高く飛ぶ形の寄り釘になっているか? です。
図を見てもらえばわかりますが、デジタル脇の連釘の下が上がっていれば(下がってなければ)玉が上に飛ぶ邪魔にならない。
ヨロイの下とデジタル脇の連釘の下の高低差を見るだけです(たいていの機種はヨロイの方が下に伸びているゲージ)。

騙し釘? としては、高低差はそのままに両方を下げる調整があります。これは横から見ると上げ下げがわかりやすいです、気にして見れば一発!

☆他には「形としてはいいんだけど、な~んかヘソに届く玉が少ないんだよな」なんて場合もあります。
これは道釘の具合(実は道が上がっていると玉は上に跳ねにくくなる)が原因のことが非常に多いのですが、ヨロイとデジタル脇の連釘の間隔が狭い時にも起こる事象です。

逆に、この間隔が広いと(多分、玉の勢いが削られにくいのでしょう)風車に絡んだ玉が遠くへ飛ぶことが多い。
「風車とその上の釘の関係が今イチなのに、案外回るぞ」なんて台は、道釘が下がっていないならこのパターンだったりします。
まあ、このパターンでも、風車と上の釘の位置関係が良くないと、「けっこう活きた玉がヘソへ行くんだけどなあ」とズルズル追ってしまうこともありますが(経験則)。

☆風車上の寄り釘に関してはこのくらい。もう20年ほど前から、メーカーはもっと上の部分で玉をこぼすゲージな台を作り始めていますが、そちらは次回でお話しますね。