悠遊道をご覧の皆様、こんにちは。

緊急事態宣言が解除となり、偏向報道などにより世間から目の敵にされていたパチンコ店も営業を再開しました。

しかし、感染の再拡大を恐れて慎重になっているのか、あるいはマスコミによって悪いイメージが刷り込まれたせいでしょうか。どこも客足が鈍く状況は厳しいみたいですね。

まぁ、パチンコ店にしろ飲食店にしろ、以前のような活況を取り戻すには、まだまだ時間がかかることでしょう。というか、これからが正念場です。いつか訪れるであろう終息の日まで、頑張りましょう。はぁ、息苦しいわ、ほんとに……。

さて、余談はこれくらいにしておきまして。前回、特別編のため話が中断してしまいましたが、ラリラリマンボ「リノ」のその後について綴らせていただきます。

前々回、「久しぶりにリノのシマを訪れたら、客がブッ飛んでて精算ボタンがガムテープで塞がれていた」というところまで話しました。

まぁ、「何かあったな」というのはわかったんですが、その月に発売されたパチスロ必勝ガイドに、その答は記されていました。

「リノ攻略法顛末 たった2日で終わった連チャンセット打法」と題されたその記事によりますと、以下の手順で自在にビッグをかけることができたようです。

①クレジットを適当な枚数あげておく
②コインを3枚掛け投入
③精算ボタンを押しながらスタートレバーオン
④「ぽよ」という音とともにコインが落ちるとセット完了
⑤777を揃えるとビッグスタート

冗談のように簡単な手順にして破壊力は絶大。ゆえに、記事のキャッチにもあるとおり、情報が出るや「あっ」と言う間に終わってしまったようです。

取り急ぎホールの対策としては、先述のとおり精算ボタンを塞いだり、あるいは裏のケーブルを抜くなどして使用不可にしてましたが、やがて対策プログラムをRAM注射することで万全を期したようです。

しかし、リノの攻略法は、これにとどまりませんでした。

ボーナス成立後の等倍返しを利用した永久小役抜き、小役落ち連チャンVer.での1枚掛け連チャン促進打法にビッグ中の枚数調整によってチャンスゾーンを拡大する方法、さらには特定の台にのみ通用するセット打法、etc……。

まぁとにかく、次から次へと色々な攻略法が発覚して、当時のパチスロ必勝ガイドの誌面を賑わしてくれました。

で、攻略法が発覚するたびに、対策のための注射が施されるんですね。その繰り返し。つまりはジャンキーってことで、いつしか「ラリラリマンボ」と呼ばれるようになったんです。

なんで、こんなことになったんでしょう。それは、まぁリノに限った話ではないのですが、ノーマルの仕様やゲーム性ではどうにもならなかったからなんですね。

3号機になってフルーツ(小役の集中役)が禁止されて、パチスロは総じてゲーム性が単調になってしまいました。

「ツマラナイ台でも、連チャンすれば面白くなるやん?」

そんなニーズを受けて3号機は、闇の商人の手によって次から次へと「連チャン機」になっていったわけです。リノは、そんな時代に翻弄された、ある意味で可愛そうな1台でした。

まぁでも。いま思えばめちゃくちゃな時代でしたが、いまと違ってミョーな勢いみたいなものがありましたね、パチスロに。

実際、いまよりもずっとお客さんも多くて、ホールも活況でした。まぁ、バブルで世の中の景気がよかったというのもあるでしょうけど。

ところで、私個人のリノとの付き合いですが、実はパチスロ必勝ガイドのライターになった当初に、ちょっとした大仕事を任されたことがありまして。これについては、また機会が訪れたら綴らせていただくことにしますね。

それでは…再見!!