いかん。月と年を越してしまう。毎月どこかで恒例の型式試験の不適合事例から学ぶコーナーです。

さて、今月発表された結果書交付は80件。そのうち適合は18件(22.5%)でした。ほぼいつも通りの数値です。15%以下か30%以上でないと驚きもありませんね。ということで、今回も基板と出玉率以外の事例をば。

(1)客が入賞等を得られる停止順の指示に係る情報を、主基板が制御しているランプ等により客に報知しないにもかかわらず、外部集中端子板から遊技機外へ送信する性能を有していた。

押し順ナビが出る際には、払い出しなどのセグでも表示させることになっています。それがなかったということですね。ユニバ系は1〜6とか分かりやすいですが、ヘンテコなマークのことも多く。見ても分からないので、ユーザー的にはなくても大きな問題とはなりません。消化中に液晶がブラックアウトした場合、そのマークと照合できれば揃えられますけど……。そんなもんでしょう。

 

(2)再遊技に係る図柄の組合せの数がすべての図柄の組合せの数の145分の1を超えなかった。

まだやっていたんですか、をまた書くアゲイン(笑)。リプレイは取りこぼしNGなので、普通にリール配列を組んでいれば問題なくクリアできる項目。そのはずなのに、今年だけで5回目くらいかな。ここまでくると恐怖です。

もちろん、同じ機種やメーカーで落ち続けているとは限らないですけどね。複数メーカーが出しているとすれば、一気に広がる新機軸の可能性が。同じ機種で落ち続けているとすれば、かなり難しいことをやっていると同時に、ここまでムキになるほど渾身のシステムと妄想できます。

 

(3)条件装置が作動している全ての遊技において、回転停止装置を作動する時間にかかわらず条件装置に係る図柄の組合せを表示させる制御が可能となる性能を有していた。

ストップボタンを押してから止まるまでは“最大0.19秒”と時間で決められているので、このような書き方になります。どこで押してもズルズルとスベって小役が揃うテスト基板を持ち込んでしまったのでしょう。ケアレスミス系ですな。

密かに気になったのが、(2)と(3)の文字です。「全て・すべて」と書き方が異なっています。いつもは平仮名だったかな。担当官さん、うっかり変換ボタンを押しちゃったと予想します。

 

いつもは適合率を気にしていませんが、来月あたり1年間&6号機ATが認められてからのデータでもまとめてみますね。