2016年最後の寄稿ということで今回は「収支をつける」行為についてをテーマにしてみたいと思います。
皆さんはパチンコ・スロットを打ちに行った時に収支をメモしていますか?またそれを累計していますか?
2016年末現在のボクは収支をつけていません。
パチンコ・パチスロ生活者でそんな奴おるんか!?と思う方もいるかもしれません。ボクも昔はそう思っていました。
話は9月ごろに遡ります。
この頃までのボクは稼働のメインはパチンコでした。と言うのも、2015年末以来パチンコ関連のいわゆるネタ機がチラホラあり、時間差玉1200~1500発程度が期待できる台が豊富にありました。
パチスロで言えば時間差玉250枚前後。これはペイアウトに直せば110%前後。抽選のための早起きもいらず、下見もいらずに設定5~6近辺の台を労せず打てるわけです。
ネタ機ゆえに1店舗で長時間打つのは厳しいという制約はありますが、これを1日2~3台、店舗を移動しながらこなしていく、といった稼働スタイルが続いていました。
そのネタ機がボチボチ使えなくなってきた夏辺りからパチスロに大きくシフトしていったわけですが、こうなると1日の中で稼働以外に必要な時間が増えてきます。
データ取り・まとめの作業しかり、下見しかり。その他にも新規開拓をしたお店では1日のお客の動きや他の台の挙動などにも常に目を光らせなければなりません。パチンコと比べてやるべき事が圧倒的に多いのがパチスロにおける高設定狙いだと思います。
こうなってきた時に「収支をまとめる作業」に取られる時間というものがとてもムダに感じてきたので、最近は収支をつけなくなったというわけです。
とは言えこんな感じになったのは本当にここ最近の話。昨年末まではかなりカッチリとしたデータをExcelにまとめていました。
その時の収支表はこんな感じ。
こちらはパチスロの項目。差枚からペイを出すのは当然として、今日は間違いなく高設定・これは低設定・どっちか良く分からないまま終わったもの、といった形でゲーム数を分け、それぞれのペイアウトを出しつつ自分の感覚と実際の設定が合っているのか答え合わせをしていました。
また、稼働の何割がしっかりと高設定に座れているのかを確認し、お店選びや立ち回り方を振り返る材料にしていました。
こちらはパチンコの項目。仕事量を機種別・交換率条件別で累計し、1日単位では中々収束しない正確な仕事量を出せるよう努めていました。
また、機種ごとの1時間あたりで回せる通常回転数を正確に測るにはどうしても累計データが必要です。
パチンコ生活者の間では「時速」とか呼ばれるこの数値を正確に見積もれなければ、数ある良台の中から正確に1番台を選び出すことは出来ません。
これらを知る為にデータをまとめる=収支をつける作業が必要だったのです。
これまでこうして収支をつけてきたことは、確実に自分のレベルアップに繋がりました。
パチンコ・パチスロを打つ際に直接対峙するのはあくまで機械です。
対人間のカジノや、生物が絡む競馬のような不確定要素がある他のギャンブルと違い、パチンコ・パチスロは長い目で見れば正しい行動をすれば収支はプラスになるし、間違った行動をすればマイナスになります。
その積み重ねの結果として出てくる収支は、自分自身を表す鏡のようなものです。
「今日はいい稼働ができた」とか「今年は調子いいな」とかいう印象論は自分を評価する事には繋がりません。
数字こそが自身の実力を正確に表している物差しですし、そこを振り返る作業なくしてパチンコ・パチスロは上達しないと思います。
もしもこれまで1度も収支をつけたことがない、という人がいればボクはその人に必ず1度はやるべきだ、と言うでしょう。また、そういった数字の裏付けなく自身の収支や腕について語る人の言葉は信用しません。
と、言うわけで!!信用しないで読んで下さい。
数ヶ月収支をつけていない今年のボクの収支は・・・・・・
『+約27万枚』(パチスロ等価換算)でしょう。
時間?時給??知りません(笑)
なんかネタやってましたみたいな事書いてる割に、大したこと無いって思いましたでしょ?
うん、その通り。稼働が安定している時ほど他の事に時間割きたがりなんで。例年と大して変わらないんで。お財布の中身がね。
だから、多分合ってる。
つまり例年もそんなもん。
ボクはどちらにしろその程度の実力ということです。
ちなみに、これ以上収支を伸ばす方向には正直あまり興味はありません。
が、収支をしっかりつけて、一旦つけずに他に時間を割いて、そうして一周した結果、やっぱりもう1度つけよう、という結論になりました。
自分を振り返ってレベルアップしようなどという意味ではなく、原稿のネタとして必要と思ったからです(笑)
収支をつける事の重要性はその人のキャリアや立ち位置によって異なります。そもそも勝ち負けを気にしないで純粋に楽しむ人には全く無粋な話ですし。
それぞれが必要な時、当人の負担にならない範囲でやればいい。これがボクの結論ですが、これまでで最も勝つことが厳しい1年になる予感がしている2017年に、あえてここに収支を曝け出していこうと思います。
こんな業界の端も端にいる泡沫ライターが、来年をどうあがいていくのか。ありのままをお伝えしていきたいと思いますので、2017年も当サイトと万回転とやらを何卒宜しくお願い致します。
それでは、皆様良いお年を~~!
編集注)この原稿は昨年末に寄稿のものですが、編集者の更新の都合上、本日の公開となりました。内容が昨年の物なのは、ご容赦ください。