世の中を騒がせているコロナウイルス。

デマなども出始めている中で、ちょっと私の知っていることを書いてみようかな…と思います。

 

まずは実用的な予防について。

一般に言われている通り、「手洗いとうがいは大事」です。

これは何をしているかと言うと、知らずに手やのどについたウイルスを洗い流しています。

水を使うだけだと単純な「洗って、流す」だけになりますが、ここで石鹸やアルコール除菌などを加えると「流れなかったウイルスを殺す」効果もあってより良くなります。

 

どうして石鹸やアルコールで菌やウイルスが殺せるのか…と言うと、菌やウイルスの構造に秘密があるからです。

彼らの多くはエンベロープという膜に包まれているのですが、その膜は脂質…つまり油分できています。

石鹸やアルコール除菌をすればこれを簡単に破壊できるので、ウイルスを殺すことができるわけです。

 

また、予防の象徴になっているマスクに関して言うと、マスクは感染していない人がつけてもあまり意味はありません。

飛沫が飛んできたときに口につくをの防げる…と考えると0ではないですが、ドラクエで言うなら「耐性10%」くらいのもので気休めです。

では、なんでマスクが予防になると言われているかと言うと、感染した人がつけることで飛沫の飛散が抑制できるからです。

 

飛沫と言うのは人間が話したり、咳をしたり、くしゃみをしたときに飛ぶ、小さな水滴の粒子です。

これにウイルスが乗って、運ばれて感染が広がります(飛沫感染)。

 

飛沫が出る量は咳で3000個、くしゃみで40000個ほどと言われていて、最大で2メートルほど飛ぶそうです。

マスクはその飛沫の飛散数と距離を抑える効果があって感染を広げないための予防になります。

話しているときも若干飛ぶので、医学的には「2メートル程度の距離で話をする」のも感染の可能性がある濃厚接触とみなされます。

濃厚接触の概念も勘違いされてそうですね(笑)。

 

よく飛沫感染と空気感染と混同されますが、飛沫感染と空気感染はまったく違うものです。

空気感染は飛沫の水分が蒸発した後の飛沫核にのってウイルスが移動するもので、これができるのはウイルスの中でも数種類しかありません。

ウイルス憧れの特殊能力なので、そう簡単には取得できません。

 

予防に関して大雑把にまとまると、感染者から2メートルの距離があれば飛沫による感染は防げます。

ただし、飛沫から飛んだウイルスが近くにある物や衣服、感染者の手につく可能性があり、それに触れて汚染された手でものを食べる、目をこするなどすると感染の危険があります。

それを防ぐにはこまめな手洗いが大事になります。

手で顔に触らないように気を付けているから大丈夫…は通用しません。

人間は無意識に一日1000回ほど顔に触れるそうです。

とにかく、細かく手洗いをするようにしましょう。

 

余談になりますが、現在の日本の人口は約120,000,000人(一億二千万人)です。

そして、3月1日時点での国内感染者は約250人。

パーセントで言うと0.0002%、分数で言うなら480,000分の1。

流行っているかどうかで言うなら、全く流行っていません。

 

もちろん、未検査の人もいるでしょうから、実際の人数を極端に増やして10倍で見積もると…0.002%、48,000分の1です。

うん、流行っていない(笑)。

 

未知の病気なので怖く感じるかもしれませんが、冷静な対応が一番です。

そして、もし発熱や咳などの症状が出てもすぐに病院に行くのはオススメしません。

先にも書いた通り、新型コロナに感染している可能性はかなり低いです。

しかし、病院にはガチの新型コロナ感染者が来ている可能性があり、ドアノブ、問診票を書くペンなどから感染する可能性があります。

そんな危険を冒すよりも、まずは市販薬で数日自宅療養をして、それでもだめなら病院の流れが良いでしょう。

 

イベント事も多数中止になるくらい世の中の風潮が早く収まると良いですね!