パチンコは店ありき。
どんなに釘読みが上手な人でも、全く釘が動かないホールではお手上げ。止め打ちやひねり、周期計算等のネタに強い人でも、効果がゼロの機種では何もできない。
当然のことですね。

というわけで、当講座の初期に書いた機種選択の記事を訂正する時が来たようです。

あの時は「狙うべきは二つのタイプ。一つは店があえて餌撒きに甘くするメイン機種。もう一つは技術介入で無理やり玉を出せる機種」と書きました。

前者は今もその通り。自分も去年から海シリーズのミドルタイプが柱です。毎日ではなくとも暦に応じてチャンスが来るのは、全く力を入れない機種より勝ちやすいですから。

問題は後者で、電チュー1個戻しの機種がますます増え、出玉面を工夫する効果が薄れつつある現在は、ちょっと厳しくなっているのが現実です。
実際、自分は今年になって慶次X甘やフィーバークィーン2018等で「ロスなく出玉を取る」稼働もしてますが、海に比べるとやれる店は少なく、期待日当も多くはありません。
もちろん、私が触っていない機種の中には、技術介入の効果が凄く大きい台もないとは言えませんが、この講座は自身の経験から書いてますので、自分としてはお勧めはできなくなっているということです。

代わって登場してきた注目タイプは、今だとアナログ系でしょう。
天龍、RAIZINMAN等は景気がいい話も聞きますしね。自分も一度だけ天龍でデカい勝ちをいただき、(打った時間は少ないものの)平均時給はデジパチを凌駕しています。
他にも大一が力を入れている、うしおととら(もう古いかな?)や犬夜叉はチャンスがある店も存在しているようです。
今日もカツ丼が導入直後は甘くて、店が止めきれないなんて話もありましたし(これはメーカーのせいでなく、店の運用しだいでは?とも思いますけど)。

この辺の機種で必要とされるのは、打ち方よりも台選び。
これは自分にはけっこう衝撃でした。今の管理が厳しいホールで、ただ打つだけで勝てる台を見つけるのは難しいと決めつけていたので。

理由は…、アナログゆえの期待値の見えにくさでしょうかね。
ホール側も稼働してみないと台の性能がわからない(しかも、短時間のデータでは本来の台の実力が見えない)のがつらいところ。
結果として、甘い台が稼働がないまま放置されていたりするのかな、と。
また、ネカセ等の設置状況を意図的に変えることがあるホールでは、そこがチャンスになり得る。

というわけで、狙うなら打ち方云々よりも、アナログゆえの固体差を見抜くことに主眼をおくべきかな、と。
・羽根モノで定着した過去のデータからの判断もそう。
・大きく中身(アナログ面)が変化することがある店では、それが単なる偏りなのか? ホールが意図的に起こしている事象なのか? を掴む。
・さらには、データからそれが起こる日を予測(まあ、ド平常でヤクモノを良くはしないことが多いので、暦が良い日の中での見極め)すること。
・自分はまだやっていませんが、アプリで傾きを計るのも今の時代はありだと思います。それに、対談動画で永浪プロが話していた目視。これができたら最高です。
コツとして考えているのは、どこを測定基準とするか? 現在ホールについている傾斜を変える機器は、台の上側の傾きを変えるものが多いと聞いています。
となると、できるだけ変化が大きい台の上部を計るのが良いかも。

また、ヤクモノのクセを相手にする場合は、「自分を信じる目」みたいなものも必要になります。
なぜなら、毎度毎度最初から出っ放しにはならないから。これは台の期待値(見えないけど)がギリギリになるほど大事です。

いま言えるのはこの程度ですが、アナログ系を今までやって来なかった人に言いたいのは、「身銭と時間を無駄にしても、経験を積むことも必要」ということです。
悔しい思いの積み重ね、そして、狙い通りにいった時の再現性。両方がパチンコ打ちとしての相対的技量アップに繋がるので。
損を極力回避するのは数字の世界であるパチンコにおいて重要ですが、そればかりだといいところ取りの凡庸な打ち手にしかなれないと思いますよ。
「スタイルとして俺はやらない」と言うのなら、それはそれでいいと思いますが。

それと、これから注目タイプをもう一つ。すでにメーカーからは仕事人辺りの流れを汲む「RUSHタイプ」が多く用意されています。こちらのタイプの中から、技術介入度が高い、スペック自体が甘い等、打ち手にメリットがある機種を見抜くのも、今後の勝ちへの道筋になるかもしれません。
海ばかりやっている面倒臭がりな自分には、「また新しい努力が必要か…」と、気が重いですがね。
皆さんはこんなロートルにならないように!