前回は風車上の逃げ道について記しました。
今回はその補足と道釘の見方です。

☆先月予告した通り、バラ釘では逆三角形の形で見るのが案外使えます。
図を見てください。玉の逃げ道は逆三角形の左辺ばっかりだと思いませんか?

実はこれはインターネットで塾生を集めて、講座を開いていた「元釘師額」さんのブログで得た知識です。さすがは店長経験者のプロ。見た時は「なるほど!」と膝を打ったもんでした。

図だと逆三角形はたくさんありますが、全部を総合的に判断するのは難しいと思います。自分もできないし。
なので、急所を探しましょう。急所とは玉の流れに影響度が高い部分です。
自分だと「こぼれやすい所」言い換えると「入賞率に影響が大きい部分」です。

例にした大海SPアグネスだと、玉の動きを見る限り、ヨロイ侵入の直前の2、通れば安心の1というところでしょう。
もしも、もっと上でボロボロこぼれるようなゲージの機種があったとしたら、急所はそちらになります。

台の選び方は逆三角形の左辺の長さ(良い台はこぼれにくいように短さ)での判断になります。
今の機種やホールは露骨に良い方向に釘を曲げることは少ないので、たいていは悪くなっていないか?(左辺が広げられていないか?)に気をつけるだけです。

見てわからないという方は、打ちながら玉のこぼれ具合を判断し、結果から釘の善し悪しを推測~見直すという過程がいいかな。

☆上記の逆三角形のような見方を、自分は「形で見る方法」と勝手に言ってます。
この形で判断する方法は案外効くんです!
古くは一発台の飛び込み口、面倒臭がり屋さんな店長が叩くヘソ(手間を考えて片方しか調整しないと、叩く前後で曲がり方のバランスが変わってしまう)等。

道釘もそうですね。ヘソをちょっと叩くよりも、寄りを釘の頭半分叩くよりも(感覚はテキトー)、道は影響度が低い分大きく曲げないといけない。これは道釘の1本1本に玉が当たる頻度からも明らか(風車に絡んだ後は玉がランダムっぽく跳ねるので、1発1発で見ると当たらない釘も多い)。

わかりやすい例だと、海シリーズのジャンプ釘手前の2連釘。最初はまっすぐだったのに、いつの間にか「ギュッ」とくっついていることって多くないですか?(図を参照)

他の道釘でも、ヘソ幅を稼ごうとする店では露骨に曲がります(最近は減ってますが)。
マジで図のように違和感を感じますよ。

これって意識して見れば誰でも一発なんですが、視線を当てないと案外騙されます。だからこそ、好きな店長さんは多用するんですけれど。
大昔にぽち。君と同じ店に半年ほど通った頃、何度「やっさん、それ道釘ひどくね?」と言われたことか(笑)。あれで鍛えられて、今は一応見落としはなくなりました(多分)。