実は、二月末の更新が上手くいかなかったようで、ダイエットの記事がこのタイミングになってしまいました。

元号が令和に変わって世の中が浮かれている中でダイエットその後もないだろうと、ちょっとそれっぽいコラムをオマケで書いてみました。

 

私は昭和の生まれなので、平成に変わる瞬間も目撃しています。また、このコラムを読んでいる方も、多くが経験済みでしょう。あの時はどうだったか…思い返してみると、今回の令和ほど浮かれ気分ではなかったと思いませんか?

 

令和を迎えて、どこかのミュージシャンが令和の歌を作ったり、街では令和のTシャツや印を押した饅頭が売られたり…平成の時はそんなことなかったような…? いや、まだ子供だったから知らないだけかもと思っていませんか? 私も全ては把握していませんが、今回ほどの盛り上がりはなかったと思います。

 

どうしてそうなるのかと言うと、今回も話題になった生前退位がキーワードになります。明治以降元号が変わるのは新天皇が誕生されるとき…つまり前天皇陛下がご崩御(お亡くなりになる)のとセットで新元号が制定されるので、国民としては悲しみと一緒に新しい元号を迎えていたわけです。

 

…が、今回は上皇陛下が生前退位されたことで、純粋に新天皇の誕生と新元号をお祝いできる雰囲気ができたのかなと思います。ちなみに、「昭和天皇」などと「元号+天皇」と表現するのは「おくりな(漢字が出ませんでした)」と言って、死後に奉る名前になります。上皇はご健在ですから、「上皇陛下」とお呼びしましょう(元号は付けない)。

 

本当は日本国憲法の象徴としての天皇の話や国会による皇室典範の話など、もっと広げたいけど収まりがつかなくなるのでグッと我慢して…今回(…というか折に触れて)、元号を廃止しても良いのではないかという意見が出ていたので私見を綴って締めていこうかなと。

 

元号廃止派の意見を聞くと、西暦で分かる、世界で使っているのは日本だけなどでしょうか。西暦で分かる…はその通り。実利としては西暦と元号の二つがあることはあまり意味がないと思います。ただ、41年生きてきて思うことには、元号には時代の流れを感じられます。

 

昭和から平成になって、一区切り。平成から令和になって、一区切り。西暦では感じられない時の流れを元号の違いに感じることができるのが、日本人のこれまで培ってきた感性なのかなと。それは新年を迎えて書初めをしたり、新しい気持ちで頑張ろうと思う…そんな気持ちに近いのでしょう。日本の象徴である天皇陛下と過ごした時代に名前を付けているのです。

 

世界で使っているのは日本だけ…と言われますが、これはむしろ光栄なこと。文化は自分たちで積み上げていくもので、他所の国に合わせて作るものではありませんから、日本の文化、日本人の感性を大事にする意味でも元号の文化は廃れて欲しくないと思っています。

 

それにしても…昭和生まれは二つ前の元号になってしまいましたか。昭和から見ると明治…子供の頃「明治の生まれです」なんて言われたらものすごい時代を感じたなぁ。これから生まれてくる令和の子たちに「昭和生まれです」なんて言ったらどんな顔をされるのか。時代の流れを感じながら令和でも頑張って生きていきたいと思います!!